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2010 Fiscal Year Annual Research Report

種間競合下の生物生息空間の機能を確保する動的平衡型水域環境の創出手法

Research Project

Project/Area Number 20360242
Research InstitutionThe University of Kitakyushu

Principal Investigator

楠田 哲也  北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (50037967)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 門上 希和夫  北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (60433398)
上田 直子  北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (10433400)
島谷 幸宏  九州大学, 工学研究院, 教授 (40380571)
山西 博幸  佐賀大学, 低平地研究センター, 准教授 (20240062)
Keywordsカワスナガニ / メガローパ / 北川河口 / 甲殻類 / シミュレーション / 化学物質
Research Abstract

北川にて、カワスナガニを中心に甲殻類の存在種、分布密度の調査を継続した。調査結果は、従来の傾向と大差はなかった。生活史を確定するために生残率向上を目的に、餌料密度の増加とゾエアの飼育密度を低減して試みたが、メガローパから成体まで育てることは叶わなかった。カワスナガニの生息環境としての河床粒度の選好性を検討するため}こ、北川右岸5.75km、および2.8km地点にて、細粒、中粒、粗粒の河床を、人工的に現地河床更生材料を利用して篩い分けにより造成した。その結果、カワスナガニは成長に伴いより大きな間隙を有する粗粒河床部へと移動していることが確認された。このことは、カワスナガニの成長に伴い河川横断方向で岸側から流心に向けて移動することを示している。また、北川右岸5.75km地点の河床粒度は調査期間中大きく変化しなかったが、北川右岸2.8km地点では変化が激しかった。このことはカワスナガニは河床が安定しているところを好むことを示している。さらに、カワスナガニ50個体にマーキングし一点からの移動速度を計測したところ、直ちに河床空隙に入り込み、大きく移動しないことが明らかになった。このことは、カワスナガニの移動性が高くないことを意味している。生息環境を定量的に表現するためにHEPによるカニ類の生息環境推定モデルを作成し推定した。その結果、良好な生息環境をおおよそ示しうるようになった。カワスナガニにとっての良好な生息環境は、甲幅相当の粒度を持つ河床があるところで、かつ、塩水楔の先端部が位置するところが最良の生息環境であることを結論としで得た。保全に際しては、時々、出水があり、河道設計として、土砂輸送、特に、砂分の輸送が少なく、岸辺に近いところのみに存在させうるような仕掛けが求められる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 河川改修に伴う北川感潮域での水環境変化と生息空間への影響2011

    • Author(s)
      山西博幸
    • Organizer
      第45回日本水環境学会年会
    • Year and Date
      2011-03-18
  • [Presentation] 北川感潮域におけるカワスナガニ稚ガニの河床材料に対する選好性2011

    • Author(s)
      楠田哲也、島谷幸弘、伊豫岡宏樹
    • Organizer
      土木学会西部支部研究発表会
    • Year and Date
      2011-03-05
  • [Presentation] 北川感潮域におけるカワスナガニの保全に関する研究2011

    • Author(s)
      楠田哲也、島谷幸弘、伊豫岡宏樹
    • Organizer
      応用生態学術研究会
    • Year and Date
      2011-03-02

URL: 

Published: 2012-07-19  

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