2009 Fiscal Year Annual Research Report
人間の安全性に配慮した化学機器併用式オルファクトメーター開発に関する研究
Project/Area Number |
20360264
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
岩下 剛 Musashi Institute of Technology, 工学部, 教授 (90253905)
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Keywords | 知覚空気質 / オルファクトメーター / 嗅覚パネル / 安全性 / チャンバー / 建材 |
Research Abstract |
平成20年度に開発した室内臭気オルファクトメーターを用いて建材から発生する知覚空気汚染物質の放散量を算定するためのスモールチャンバーシステムの開発を行った。建材から放散されるホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)の放散量計測のためのスモールチャンバー法にほぼ準拠した様式を採用した場合、被験者がサンプル空気を嗅ぐ(吸い込む)量が過少となり、北欧のnordtestの基準を満たさなくなる。そこで、知覚空気質表間に必要な吸い込み量を確保しながら、換気回数(N)とローディングファクター(建材面積とチャンバー容積の比、L)の比率(N/L)をnordtestの基準に合わせたチャンバーを開発した。また、当該チャンバーシステムおよびオルファクトメータを用いて、自然木材から発生する知覚空気質の放散量を求める被験者実験を行った。事前のVOC測定により、シックハウスガイドラインで挙げられる化学物質の濃度が基準を超えていないことを確認した後、杉材、松材、MDFの建材が設置されているチャンバー内の空気を嗅ぐ実験を行った。建材設置後、5日間実験は続け、臭気レベルがほぼ定常状態になるまで実験を行った。評価項目は臭気強度、許容度、刺激度であり、被験者数は12名であった。被験者の申告値および換気量の値から、各建材の定常状態における知覚空気汚染物質放散量(olf/m^2)の値を求めた。
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