2009 Fiscal Year Annual Research Report
少子高齢化時代の公立文化ホールの配置、建築、運用計画の再構築に関する研究
Project/Area Number |
20360269
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
清水 裕之 Nagoya University, 環境学研究科, 教授 (30187463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝又 英明 東京都市大学, 工学部, 教授 (00257106)
小野田 泰明 東北大学, 工学研究科, 教授 (00185654)
坂口 大洋 東北大学, 工学研究科, 助教 (70282118)
森田 孝夫 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (90107350)
本杉 省三 日本大学, 理工学部, 教授 (40096920)
大月 淳 三重大学, 工学部, 准教授 (20293673)
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Keywords | 公立文化ホール / GIS / 利用圏 / 改修履歴 / 改修金額 / 学校連携 / 文化の家 |
Research Abstract |
1)時系列上の整備状況をGISを使用しテータベースを作成した。次に客席数、事業の実施状況、老朽化のファクターを加味しハフモデルによる利用圏域の推定モデルを検討し、既存の劇場・ホールの利用者データとの比較検討の上、宮城県と愛知県を対象として各施設の利用圏域と吸引人口規模を分析した。更に将来的な人口推計を基に運営コストを含めた施設マネジメントの統廃合シミュレーションを行い、今後の課題と利用圏域推定手法の可能性を明示した。また、愛知、岐阜3施設における来館者調査に基づく利用圏把握を行い、周辺人口分布に基づく利用圏推定方法を検討し、利用圏モデルを作成した。 2)少子高齢化対策を中心とした改修工事状況の実態調査を行った。研究対象は都道府県立クラスであるホールであること、竣工年が1980年以前(築約30年以上)であること、1000席以上の客席数のものであることとし、該当した全国21館を抽出した。現地において各館の施設担当者にヒアリングを行った上で、改修箇所の確認を行った。さらに開館してから現在までの改修工事履歴を入手し、改修工事全体の傾向を分析した。その結果、改修項目の傾向、改修時期、改修の問題点などが明らかとなった。さらに少子高齢化に対応した改修の実態が明らかとなった。また、別途、政令指定都市、中核市の30年以上経過した公立文化ホールに対して、改修履歴のわかるデータを求め、それに基づいて、施設の改修履歴を改修金額に基づきモデル化を行った。 3)日本との比較のために、フランスの公立文化ホールである「文化の家」を調査した、その法的な枠組みの中で,設立のための原則,建設への法的手続き,運営管理団体である文化の家協会の業務原則を調べた。そしてそれらの発議・決定・実施の各段階に建築家や都市計画家の関与があったことが分かった。また、小中学校連携の事例について、愛知県下の3施設について、事例研究を行った。
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Research Products
(14 results)