2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20360272
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
塩崎 賢明 Kobe University, 大学院・工学研究科, 教授 (20127369)
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Keywords | ジャワ島中部地震 / 住宅復興 / NPO支援 / 集落 / 個別再建 / 密集市街地 / 細街路 / 伝統的町家 |
Research Abstract |
1.ケダトン地区の調査(2009年8月) インドネシア国内の有力なNPOであるACTの強力な支援によって住宅復興を進めてきたケダトン地区の調査を行った。具体的には (1)集落全体のマップ作成(道路、住宅、その他施設-モスク等の分布、位置関係の測定 (2)典型的な住宅について、個別のヒヤリング調査、および住宅の平面採取、従前住宅の概要の把握、被災前と復興後の住宅に対する意識についての聞き取り調査を実施した。 この調査によって、当初は最先進地区と見られた同地区が、NPOの支援によって初期の建設が出来た後は、個々人の資金難のため、停滞状況にあることが明らかとなった。 2.密集市街地における住宅復興調査(2010年2月) ジョグジャカルタ市コタクデ地区における震災被害と住宅復興に関する調査を行った。コタクデ地区にはインドネシアの伝統的建築様式に基づくいわゆる町家が多数存在し、それが被災して復興の大きな課題となっているが、同時に、ごく普通の一般家屋も多数被災しており、その被害と復興状況については現地の大学も十分な調査を行っていない。そこで、ひとつあ街区を対象に、街区のマップを作成し、街区内の個々の住宅について実測調査、聞き取り調査を行った。 この調査によって、一般的な密集市街地の住宅がどのような被害を受け、如何に復興したかを詳細に知ることが出来た。
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Research Products
(3 results)