2008 Fiscal Year Annual Research Report
地方自治体との連携による歴史的建築データベースの活用に関する研究
Project/Area Number |
20360284
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
永井 康雄 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 准教授 (30207972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池上 重康 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教 (30232169)
月舘 敏栄 八戸工業大学, 工学部, 教授 (50124897)
狩野 勝重 日本大学, 工学部, 教授 (90102433)
川向 正人 東京理科大学, 理工学部, 教授 (10161358)
三辻 和弥 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (90292250)
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Keywords | 歴史的建築 / データベース / 保存 / 活用 / 耐震性能評価 / 災害 / 文化財行政 / まちづくり |
Research Abstract |
平成20年度は以下の諸点について研究・調査活動を行った。 1. 歴史的建築の把握 過去に行われた各種調査報告書(民家及び近世社寺緊急調査報告書は一次リストから全て、近代和風及び近代化遺産調査報告書は二次リスト以上)で未入力のものを追加し、国指定・登録、道県・市区町村指定・登録の確認と更新作業を行った。また、市町村合併による地名の変更を進めた。 2. 対象建築の個別基礎データの収集 町屋8件、民家1件、寺院1件、近代建築1件の実測調査を実施した。また、栗原市に所在する歴史的建築で、各種報告書に掲載されていないもののデータを新たに収集し、入力した。 3. 歴史的建築の耐震性能評価 町屋9件、寺院1件、近代建築1件について常時微動観測調査を実施し、各建物の振動特性を解析した。 4. データベースシステムの活用 2008年6月14日の岩手・宮城内陸地震及び2008年7月24日の岩手県沿岸北部を震源とする地震の災害調査において本データベースを活用した。短期間の内に、合わせて412件の歴史的建築の被害状況を確認することができ、本データベースの有用性を改めて確認することができた。 5. データベースシステムの可能性についての検討 宮城・秋田両県下の自治体、NPOへデータベースの利用を働きかけると共に利活用方法について協議し,各団体との連携に向けてデータベースのシステム及び仕様を使い易いように変更した。また、2008年11月にシンポジウムを2回開催し、本データベースの必要性・有用性を示すと同時に各方面から様々な意見を収集した。
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Research Products
(4 results)