2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20360297
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
岩本 雄二 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 教授 (40399598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 功一郎 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (90189944)
橋本 忍 名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (10242900)
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Keywords | 蛍光体 / 非酸化物 / 前駆体 / ポリマー / 化学改質 |
Research Abstract |
新規なセラミック蛍光体の合成開発を目的とし、従来の粉末冶金法では合成が困難な低温、かつ常圧でのプロセスを可能とする化学的手法を利用したセラミック材料の合成手法の構築と、蛍光体の探索合成および評価解析を開始した。その結果、以下の成果を得た。 (1)窒化物・酸窒化物系セラミック材料の合成手法の構築と、新規材料の合成 市販のポリシラザンを出発原料として、有機金属モノマーによる化学改質反応を種々検討した。その結果、金属アルコキシド、金属アミド、および金属塩化物がポリシラザンの改質に有用であることが分かった。また、これらのモノマーによる改質で、最終的に無機材料として変換した後、母材を構成するヘテロ原子や賦活元素としての機能が期待できる添加量に調整可能であることを確認した。 一方、ポリシロキサンを出発原料とした場合は、上記のモノマー前駆体に加えて、金属硝酸塩も利用できることが分かった。また、ポリシロキサンが有するメチル基は、不活性雰囲気中加熱処理することで、還元窒化反応に必要なカーボンソースとして利用できることを確認した。 (2)加熱処理(有機・無機変換プロセス) 化学改質したポリシラザンは、窒素中、1000℃以上の高温で熱処理することで、目的とするヘテロ原子含有アモルファス窒化ケイ素へ変換できることを確認した。一方、化学改質ポリシロキサンの窒化には、1500℃以上の高温プロセスが必用であった。今後は、アンモニア雰囲気などの利用も視野にいれて継続検討して行く。なお、検討の過程で見出した酸化物系材料の赤色蛍光特性にも着目し、特性機能発現に関する基礎データや、周辺材料に関する蛍光特性についても検討を行った。
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Research Products
(3 results)