2009 Fiscal Year Annual Research Report
外部場誘起構造変化を利用した無機-有機ハイブリッドゲル膜の表面高機能化
Project/Area Number |
20360298
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
松田 厚範 Toyohashi University of Technology, 工学部, 教授 (70295723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
逆井 基次 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (50124730)
武藤 浩行 国立高等専門学校機構久留米工業高等専門学校, 材料工学科, 准教授 (20293756)
小暮 敏博 国立大学法人東京大学, 理学系研究科, 准教授 (50282728)
打越 哲郎 独立行政法人物質・材料機構, 微粒子グループ, 主幹研究員 (90354216)
片桐 清文 国立大学法人名古屋大学, 工学研究科, 助教 (30432248)
河村 剛 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教 (10548192)
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Keywords | 無機-有機ハイブリッド / 外部場 / 温水処理 / 酸化チタン / 紫外光照射 / 親水-撥水 / 光触媒 / 光記録 |
Research Abstract |
【液相からの機能性酸化物薄膜の作製とキャラクタリゼーション】 ZrO_2ゲル膜が、塩基性の温水に浸漬することによって、低温で結晶化することを見出している。水酸化ナトリウム水溶液による温水処理によって正方晶ZrO_2が優先的に析出することがわかった。機能発現を目指して、ZrO_2へのNbおよびBaの添加に関する検討を開始した。また、ZnOおよびWO_3ゲル膜に対しても温水処理が有効な低温結晶化手法であることを確認した。 【ハイブリッド膜の圧子力学-マイクロパターニングへの適用】 インデンテーション過程において、荷重と変位と接触投影面積をその場観察できる「顕微インデンター」を開発し、ゾルーゲルハイブリッド膜を始め様々な材料の基礎データを収集した。また、マイクロパターニングへの応用を目指して、フェニル基とメチル基を有する無機有機ハイブリッドゲル膜の力学物性とインプリント特性の関係について調べ、フェニル基含量が増大するほど室温インプリント特性が向上することがわかった。 【ゾルーゲル法による光感応性無機-有機複合体膜の作製と機能性評価】 青色光に感度を有するAg/AgX-RSiO_<3/2>-TiO_2系ハイブリッドゲル膜を作製し、二光束干渉露光法によるホログラム記録に成功した。また、ハロゲンに塩素(Cl)を選択し、TiO_2含量を増大させることで青色光照射と熱処理によって、可逆的に光学物性が変化することを見出した。さらに、芳香族色素を含む無機有機ハイブリッドの作製と特性評価を開始した。
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