2008 Fiscal Year Annual Research Report
放電灯用金属(W)ー酸化物(SiO_2,Al_2O_3)傾斜機能材料の開発
Project/Area Number |
20360306
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 邦彦 Kyushu University, 工学研究院, 教授 (10207764)
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Keywords | 放電灯 / 傾斜機能材料 / タングステン / アルミナ / シリカ |
Research Abstract |
SiO_2-W傾斜機能材料の作製 金属Wの表面性状、金属WとSiO_2の混合比および水の添加量(混合スラリーの組成)を系統的に変化させて、SiO_2-W傾斜機能材料の作製を行った。得られた知見は下記の通りである。 (1)原料W粉末に酸処理を施して表面酸化物を除去することにより、混合スラリー中でのW粉末の分散性が向上した。 (2)酸処理後のW粉末を用いて、W/SiO_2混合比と水の添加量を制御した混合スラリーを加圧スリップキャスト法で成形することにより、任意の傾斜組成有する成形体の作製が可能となった。 (3)成形体を真空(2.9×10^<-4>Pa)雰囲気下の1740℃で焼成することにより、SiO_2-W傾斜機能材料の作製が可能であることがわかった。 Al_2O_3-W傾斜機能材料の作製 Al_2O_3粉末の分散剤に及ぼす分散剤の影響、Wの表面性状と粒子径および金属Moの添加が混合スラリーの性状に及ぼす影響を系統的に調査し、Al_2O_3-W傾斜機能材料の作製を行った。得られた知見は下記の通りである。 (1)分散剤を用いることにより、Al_2O_3スラリー中でのAl_2O_3粉末の分散性が向上した。 (2)Al_2O_3の分散剤を用い、W粉末に少量の金属Mo粉末を添加したW-Mo-Al_2O_3混合スラリーを加圧スリップキャスト法で成形することにより、任意の傾斜組成有する成形体の作製が可能となった。 (3)成形体を真空(2.9×10^<-4>Pa)雰囲気下の1600℃で焼成することにより、Al_2O_3-W傾斜機能材料の作製が可能であることがわかった。
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