2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20360330
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石原 慶一 Kyoto University, エネルギー科学研究科, 教授 (30184550)
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Keywords | 光触媒 / 磁場効果 / ゼータ電位 / 酸化チタン / 磁場吸着 |
Research Abstract |
酸化チタン、酸化タングステン、酸化亜鉛の各粉末において光触媒反応を磁場中および磁場なしの状況でおこさせ、その反応速度を測定した。 光強度、反応物質の濃度、溶媒の影響などをゼータ電位計、FTIRなどを用いて詳細に分析を行い、磁場効果の起こる条件の特定とそのメカニズム解明を行った。その結果、いくつかの重要な結果を得たが、それらの条件を完全に特定できていないので公開できるレベルには達していない。 また、本年は磁場効果の測定を精密に行うことができるよう工夫し、わずかな磁場効果も見逃すことなく測定できるよう改良を行った。その結果、溶媒の極性の有無、溶存酸素量など直接光触媒反応に寄与しない特性が磁場効果に大きな影響を及ぼす可能性が示唆されるデータを得た。 さらに、温度条件の影響を調べるために温度を変化させた実験も行ったが、光照射のために温度変化を生ずるため、紫外線照射のため紫外線照射用LEDを用いて極力温度上昇が起こらない条件設定で精密な測定を行った。 酸化チタンについては、窒素ドープした酸化チタン薄膜を測定し、その光触媒効果を調べ、微量元素の磁場効果に与える影響についても調査している。
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Research Products
(2 results)