2009 Fiscal Year Annual Research Report
ナノリアクターによる特異な構造を有するナノ材料の創製
Project/Area Number |
20360358
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河瀬 元明 Kyoto University, 工学研究科, 准教授 (60231271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蘆田 隆一 京都大学, 工学研究科, 助教 (80402965)
三浦 孝一 京都大学, 工学研究科, 教授 (40111942)
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Keywords | ナノリアクター / チタニア / ロジウム / ナノカーボン / ナノ粒子 / 迅速昇温 / 熱分解 / 細孔 |
Research Abstract |
本研究は、新規なナノ粒子合成法によって、従来にない特異な構造をもつナノ材料を創製することを目的としている。本年度は、合成担体を用いてナノ材料を作製し、詳細なキャラクタリゼーションを行って、合成したナノ材料の応用可能性を検討した。 均一細孔担体(メソポーラスカーボンOMC,メソポーラスシリカSBA-16)の合成を行った。メソポーラスシリカは,界面活性剤のPluronic F127, P123とSi源であるTEOSを用いて,35℃でエージング後,130℃,8時間の水熱処理を行い,AIC13と空気中,550℃で1時間焼成して作製した。メソポーラスシリカを鋳型として,フルフリルアルコールを含浸させ350℃で硬化後フッ酸でシリカを除去することによりメソポーラスカーボンを合成した。 市販活性炭ならびに合成メソポーラスシリカ担体,合成メソポーラスカーボンを用いて,ナノカーボンと金属酸化物ナノ粒子の合成を行い,TEM観察,X線回折,X線光電子分光,電子線プローブエネルギー分光,N2吸着によってキャラクタリゼーションを行った。 白金については金属ナノ粒子が得られ,チタニア,バナジウムについては量論組成の酸化物ナノ粒子が,ロジウムについては不定比の酸化物ナノ粒子が得られた。 カーボンについては,ナノリアクター中では2nm程度のグラフェンシートが2~3層重なったナノカーボンが得られており,この電極材料への応用について検討するため,キャパシタへの加工と評価装置の作製を行った。
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Research Products
(3 results)