2009 Fiscal Year Annual Research Report
船舶海洋構造物におけるリスク評価と余寿命便益評価に関する基礎的研究
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20360391
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| Research Institution | Yokohama National University |
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Principal Investigator |
川村 恭己 Yokohama National University, 工学研究院, 教授 (50262407)
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| Keywords | 構造信頼性 / リスク評価 / 余寿命便益評価 / 船舶海洋構造物 |
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| Research Abstract |
本年度は、まず第一に外洋上プラットフォームを用いたウィンドファームのリスク評価と余寿命便益評価を行った。一般に運用中の船舶海洋構造物の事故リスクは、運用する海域によって変化すると考えられる。すなわち、各海域における波浪荷重の確率分布の違いが破壊確率に影響し、最終的な余寿命便益評価に影響することになる。よって本研究では、各海域における短期及び長期の波浪荷重の推定を行い、それに基づくリスク評価を行った。さらに、事故リスクの推定には、曲げ強度だけでなく、疲労強度等を考慮して、複数の破壊モードや破壊シナリオ・残存強度を考慮したシステムのリスク解析手法について検討した。これにより、これらの評価手法が、海洋構造物の設置計画や保守管理計画に有効であることがわかった。
本研究では第2に、提案するリスク評価と余寿命便益評価を船舶の構造の評価に適用することを試みた。具体的には、船舶の構造様式の違いによる、破壊確率・リスク・寿命中の便益の違いを計算した。一般に破壊確率の算出には構造信頼性解析を行う必要があるが、その際には構造応答の計算が必要となる。従来の構造信頼性解析は、有限要素法による構造解析を必要とする複雑な構造を有する問題への適用が困難であったが、本研究では汎用の信頼性解析ソフトウェアを用いることにより有限要素解析を用いた信頼性評価が可能となった。これにより、リスク評価に基づく設計を行うための枠組みを提案できたと考えている。
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Research Products
(6 results)
