2008 Fiscal Year Annual Research Report
新型地面効果翼機の開発とその耐空・耐航性能に関する研究
Project/Area Number |
20360394
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岩下 英嗣 Hiroshima University, 大学院・工学研究科, 教授 (60223393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋元 博路 東京大学, 工学研究科, 准教授 (20283971)
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Keywords | 前翼式地面効果翼機 / 境界要素法 / パワー付き風洞試験 / 粒子法 / 境界層 / 全機空力特性 / 耐航性能 / 離水性能 |
Research Abstract |
本研究では、提案する新型前翼式地面効果翼機の耐空性能や耐航性能を、境界要素法や粒子法等理論数値計算法により解析するとともに、模型試験により検証を加えながら機体の開発を行うことを目的としている。初年度となるH20年度はこのうち以下を実施している。 (1)新型の前翼式地面効果翼機の耐空・耐航性能推定法の開発と模型試験による検証 境界要素法を用いた理論推定法により、これまで明確にしていなかった翼後流面のロールアップなど幾何学的非線形影響を考慮した空力の推定を行い、その影響を考慮することで地面効果内で揚抗比が5〜10%程度向上するという影響があることが判明した。加えて全機についても空力推定を行い、2m模型を利用した風洞試験を実施してその推定精度について検証を行っている。その結果、本理論推定法が有効であることが結論された。 (2)粒子法による離水時波浪衝撃圧推定法の開発 固気液混合問題を取り扱える手法として注目されている粒子法に基づく解析コードを開発し、その計算法の検証を行った。 (3)飛行シミュレーション法開発のための風洞試験 全長2.5mの大型RC模型を製作し、パワー付き風洞試験により実際の飛行時の空力特性を計測をおこなった。試験に際しては床面の境界層影響を少なくするための床配置に関し2次元CFD解析を行い、床諸寸法を決定している。実験を通じて推進器を稼動した際の全機空力データを構築できるとともに、データに床の境界層影響が混入しないことを確認している。
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