2012 Fiscal Year Annual Research Report
新しい高粒子束プラズマ源を用いたタングステン壁ヘリウム損傷過程の解明とその制御
Project/Area Number |
20360414
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
高村 秀一 愛知工業大学, 工学部, 教授 (40023254)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | プラズマ・核融合 / プラズマ-壁相互作用 / タングステン / 繊維状ナノ構造 / ヘリウム損傷 |
Research Abstract |
1.プラズマ発生装置:本研究のための中枢装置AIT-PIDにおいて、プラズマ閉じ込めの方位角方向の非対称性を明らかにし、論文として公表した。また、更なる高粒子束・高熱流プラズマ源として進化させるべく、陰極部の除熱を向上させる準備を行うと共に、ヘリウムのみならず重水素放電の初期テストを行い、本研究を更に発展させる方向性を見出した。 2.ヘリウム損傷の抑制:メタンーヘリウム放電によりタングステン表面に炭素膜を形成し、これにより繊維状ナノ構造形成を完全に抑制できることを示し、国際会議において発表した。 3.ナノ構造形成タングステンの表面物性: (3-1) 電子ビーム校正装置を用いた全放射率測定の結果、その値1.0を得、完全黒体であることを実証した。 (3-2) 無損傷タングステンと共にエネルギー伝達係数のシース電圧依存性を明らかにした。この際、ナノ構造形成によるイオンのエネルギー反射係数の減少、電子放出による冷却効果の2つの過程が重要であることが判明した。 4.ナノ構造形成タングステンの修復:プラズマ・アニーリングによる損傷タングステンの修復を実証し、論文として公表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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