2009 Fiscal Year Annual Research Report
フェノロジーの分子生態学:多年生植物における開花調節遺伝子群の動態
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20370012
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
工藤 洋 Kyoto University, 生態学研究センター, 教授 (10291569)
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Keywords | 分子生態 / フェノロジー / 転写調節 / 開花 / アブラナ科 |
Research Abstract |
好適な時期に花を咲かせる仕組みの生態的・進化的機能を明らかにすることを目的として研究を行った。成長から開花への転換・再転換を、バーナリゼーション反応と目長反応をどのように統合して実現しているかを明らかにすること、繁殖への移行を決定するサイズがどのように感知されているのかを明らかにすることを目的として、本年度は、以下の調査・研究を行った。 1.野外調査区の設定、環境測定、フェノロジー観測体制の整備:兵庫県中部の野外集団に永久調査区を設置し、約200個体について2006年4月より1週間ごとに成長、繁殖に関するパラメータを測定している。また、温度センサーを設置して気温・地温の継続測定を続けている。この測定を21年度中も継続した。 2.バクサンハタザオにおけるシロイヌナズナ開花調節遺伝子群の相同遺伝子の定量解析:バクサンハタザオFLC遺伝子転写の定量を野外において継続的に行った。 3.栽培実験によるサイズ依存性開花の解析:温度・光量が可能な栽培用ファイトトロンを用いて、サイズの違いを作り出し、開花応答のサイズ依存性を解析した。栄養量を変えたときの開花のサイズ依存性への影響を調べた。 4.シロイヌナズナ属の倍数体種タチスズシロソウについて野外調査区を設置し、フェノロジーの定期調査とFLCホモログの配列決定、遺伝子定量の継続調査を開始した。
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Research Products
(4 results)