2010 Fiscal Year Annual Research Report
神経細胞におけるエンドソーム形成とリサイクリングのCdk5/p35による制御
Project/Area Number |
20370047
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
久永 眞市 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (20181092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅田 明子 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 助教 (00336512)
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Keywords | エンドサイトーシス / エンドソーム / リサイクリング / CIN85 / AAYK1 / 神経細胞 / Cdk5 / リン酸化 |
Research Abstract |
Cdk5(Cyclin-dependent kinase 5)は制御サブユニットp35またはp39によって活性化される神経細胞特異的なセリン/スレオニンキナーゼである。p35に結合する新規なタンパク質としてAATYK1を分離した.AATYKはキナーゼ配列を有する機能不明のタンパク質である。最近、我々はリサイクルエンドソームを細胞内に分散させることを見つけた。AATYKはアミノ酸1317からなる巨大なタンパク質である。N末側Cys4,6,7のパルミトイル化を介してリサイクリングエンドソームに結合していること見つけた。また、N末34番目のSerのCdk5によるリン酸化はAATYK1のエンドソーム形成を抑制することを見つけた。本研究では,AATYK1がリサイクリングエンドソームの輸送に関わるRab11との関連について検討した (a)AATYK1はRab11と直接は結合しなかった。Rab11とAATYK1をCOS07細胞に共発現をさせて、放射性のリン酸でラベルすると、Rab11に結合するGTPとGDPの比は変わらなかった。Rab11のエフェクターであるFip2に結合するRab11の量にも変化が見られなかった。しかし、アイソトープラベルの量が大幅に減少していた。これらのことから、AATYK1AはRabの不活性型に結合するRab-GDIを制御しているのではないかと予測された。 (b)Cdk5やAATYK1は神経細胞で主に発現している。神経細胞での機能について検討した。AATYK1の強制発現は神経軸索の伸長を抑えることから、軸索の形成に関わることが推測された。
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Research Products
(6 results)