2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20370065
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
光岡 薫 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, バイオメディシナル情報研究センター, 研究チーム長 (60301230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安永 卓生 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (60251394)
佐伯 泰 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (80462779)
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Keywords | プロテアソーム / 単粒子解析 / 電子顕微鏡 / 三次元再構成 / 画像解析 / 酵母 |
Research Abstract |
今年度は単粒子解析に適した試料を検討するため、酵母を用いて発現したプロテアソームについて、20Sや26S、その変異体について、負染色観察による検討や、実際のクライオ電子顕微鏡法によるデータ収集を行った。その結果、26Sのある変異体について、ある程度その複合体が安定なものを見いだすことができたので、現在、その変異体について、クライオ電子顕微鏡法によるデータ収集を進めている。 また我々は、液体ヘリウムを用いて試料を冷却してデータ収集を行うことができる極低温電子顕微鏡を用いて単粒子解析を行っている。そのような極低温電子顕微鏡による単粒子解析に適した観察条件を、実際の試料を用いて検討した。また、このような検討に用いていたシャペロニン複合体の構造解析の結果を論文として発表することができた。実際に検討した条件としては、加速電圧や試料の冷却温度などで、これらの条件をほぼ確定して、効率的にデータ収集・解析を行うことができる条件を見いだすことができたと考えている。 現状のデータを用いて、投影像の解析・平均化を行った結果として、26Sの一部は、柔軟に構造変化をしている可能性があるので、今後はそのようないくつかの構造を分類しながら、解析を進めていく必要があると考えられる。そのような解析を効率的に行うため、なるべくコントラスト良く画像が得られる条件を用いてデータ収集を進めることで、今後、安定な複合体については、三次元再構成像が得られると考えている。
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