2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20370078
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
秋山 芳展 Kyoto University, ウイルス研究所, 教授 (10192460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 博幸 京都大学, ウイルス研究所, 准教授 (10243271)
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Keywords | 膜タンパク質 / 品質管理 / 分解 / シャペロン / SecY / 大腸菌 / 膜組み込み |
Research Abstract |
細胞膜の膜タンパク質は膜機能の多くを担い、細胞機能に必須の役割を果たしている。膜タンパク質が正しく形成・維持され、また、異常な膜タンパク質を迅速に修復或いは分解除去することは正常な膜機能の維持に欠くことの出来ないプロセスである。また、異常な膜タンパク質の生成によって、細胞表層のタンパク質折りたたみや品質管理に関わる細胞因子の発現が誘導される、いわゆる「表層ストレス応答」が活性化されるが、この活性化の仕組みや、どのような細胞因子がどのように膜タンパク質の異常に対処するのかについてもほとんど不明である。本研究では、(1)細胞による異常内膜タンパク質(内膜ストレス)の感知機構を明らかにする、(2)膜ストレスに対抗する機能を持つ細胞因子を同定しその働きを明らかにする、(3)膜タンパク質の正しいアセンブリーに働く細胞装置の構造・機能を解明する、ことを目的とする。本年は、まず、この目的を達成するために、大腸菌の全ORFを含む遺伝子ラブラリー(ASKA library)を取得し、これを用いて、膜タンパク質の膜組み込みが特異的に不全となるsecY(トランスロコンの中心的サブユニットをコード)変異の高温感受性と、膜組み込み異常に起因するストレス応答を抑制する遺伝子クローンの探索を行うためのスクリーニングシステムを作成した。また、そのシステムを用いてシステマティックなスクリーニングを進め、複数の候補を得た。さらにスクリーニングを続けるとともに、得られたクローンが如何にしてsecY変異を抑制するかの解析を進める予定である。
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[Journal Article] A pair of circularly permutated PDZ domains control RseP, the S2P family intramembrane protease of E. coli.2008
Author(s)
Inaba, K., Suzuki, M., Maegawa, K., Akiyama, S., Ito, K., Akiyama, Y.
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Journal Title
J. Biol. Chem. 283
Pages: 35042-35052
Peer Reviewed
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