2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20370088
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
藤森 俊彦 National Institute for Basic Biology, 理論生物学研究部門, 教授 (80301274)
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Keywords | マウス / イメージング / 形態形成 |
Research Abstract |
A.胚盤胞以降のステージの培養法の確立本研究の最も中心となる技術として、マウス胚を子宮の外で培養し、子宮内と同様の発生を再現することである。胚盤胞から培養を開始し、様々な培地を用いて条件検討を行った。条件検討は、まず培養した胚の形態をマクロで観察し、形の良い物からパラフィン切片を作製した。細胞層の成り立ちや、形態などから至適の条件を探った。 B.AVEでVenusを特異的に発現するマウスの開発体軸の前後を判定するためにAVEで発現するCerl遺伝子の発現制御領域に蛍光タンパク質VenusのcDNAをつないだトランスジェニックマウスを確立した。6日目、7日目胚を用いて蛍光タンパク質の局在を確認した所、予定通りAVEが標識されていた。来年度以降は、このマウスをAの培養条件の検討に用いる。 C,核を可視化した胚のイメージングによる細胞の分裂、移動パターンの解析ヒストン-EGFPを発現する胚を使って、短期間(一日程度)のイメージングを開始した。5日目胚からスタートし、約一日間培養し、細胞の分裂、移動の状況などを撮影開始した。今後は更にこの情報の解析を進める。 D.細胞膜を可視化した胚を使ってのイメージングによる細胞の形の解析上記Cの核を標識したマウスのイメージングと平行して、Lynの膜移行シグナルと融合したVenusを全ての細胞で発現するマウス(既に作製済み)を用いて、同様のステージのイメージングを行うことを計画した。このマウス胚を用いて、撮影を開始したが撮影途中に蛍光タンパク質の細胞内局在が異常になる傾向がみられた。今後は他の蛍光タンパク質を用いる方法、他のタンパク質との融合などを視野に改善を進める。
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