2009 Fiscal Year Annual Research Report
配偶体型自家不和合性の分子機構・起源・多様性の解析
Project/Area Number |
20380003
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐々 英徳 Chiba University, 園芸学研究科, 准教授 (50295507)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛島 幸一郎 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (20379720)
|
Keywords | 自家不和合性 / 雌ずい / 花粉 / RNase / バラ科 / ナス科 |
Research Abstract |
自家不和合性は同し個体あるいは遺伝的に近縁な個体からの花粉を雌ずいが認識・拒絶する機構てあり、免疫を持たない植物における自他識別機構として古くダーウィンの時代から往目を集めてきた。また、その機構解明は、画期的植物品種改良(育種)技術や採種・栽培技術の開発にも直結する。最も多くの植物種に見られる機構である配偶体型自家不和合性は、申請者らの研究によって雌ずいと花粉双方の認識特異性決定遺伝子が同定されたが、それらの細胞内ての機能や他の因子との相互作用なと未解明で、分子機構の完全な解明にはほと遠いのが現状てある。 本研究ては、更にバラ科と類似した機構を持つナス科植物も対象に加え、遺伝分析、形質転換実験、タンパク質相互作用解析など様々なアプローチを駆使し、得られた知見をバラ科・ナス科間で相互に比較し、起源・進化の観点も含めて配偶体型自家不和合性機構の総合的解明を目指す。 ・リンゴ・ナシの花粉S遺伝子およひ非S因子の単離と解析 既に単離しているリンゴ・ナシの花粉S遺伝子候補SFBB(Sassaら2007)の他にも多数の類似遺伝子がS遺伝子座近傍に存在することを見出した。これらについても、今後解析を進めていく。 ・ペチュニアの自家不和合性非S因子の単離と解析 ペチュニアより、タバコ属て知られている非S因子120kの相同遺伝子を単離し、発現解析を行った。
|
Research Products
(2 results)