2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20380016
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
藤井 英二郎 Chiba University, 園芸学研究科, 教授 (40125951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 良文 千葉大学, 環境健康フィールド科学教育研究センター, 教授 (40126256)
章 俊華 千葉大学, 園芸学研究科, 准教授 (40375613)
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Keywords | 日本庭園 / 認知科学 / 眼球運動 / 対植 / 脳血流 / 透かし剪定 / 視点の停留 / 植栽の視覚心理的効果 |
Research Abstract |
2008年11,12月に実施した異なるパターンの対植に対するアメリカ人の眼球運動を解析し、日本人・韓国人の同様のデータ(朴ら、2006)と比較した結果、アメリカ人の停留点分布が韓国人の傾向と類似し日本人とは異なることがわかった(佐野ら、2009)。また、円錐形と円形の樹形て透かし剪定の有無と眼球運動の関係を解析した結果、アメリカ人被験者の多くは透かしていない樹形を好み、停留時間に違いが見られた。一方、日本人の男女40名を対象に透かしの度合いと好みや眼球運動の関係を解析した結果、適度に透かした樹形が好まれたことから、透かしに対する日本人とアメリカ人の評価に違いがあることが確認てきた。また、枝抜き剪定に切り詰め剪定を加えた対象木の印象評価ては男女で明らかな違いがあり、男性で評価が高く、女性で低かった。樹木の透かしに対する日本人の特徴を解明するため、2010年3月に中国の盆栽を調査した結果、中国盆栽では日本盆栽のような細かな手入れは為されず観賞視点も日本に比べて遠いと判断された。このような実態を踏まえ、次年度に中国人の対植と透かしに対する眼球運動解析を実施する。脳血流については、小埜木ら(2008)を踏まえ、男女各々20名の被験者を対象に異なる芝草に対する視覚・触覚の反応と男女による違いを解析した結果、「硬い」「荒々しい」「痛い」等の印象をもった芝草ては関係部位の脳血流か増加し、一方「落ち着く」「潤いのある」「快適な」「柔らかい」なとの印象をもった芝草ては脳血流が減少し、沈静化する傾向か認められた。また、男性は芝草に対して見た時も触った時も同様の印象をもつ傾向が見られたか、女性は見た時と触った時て明らかな違いが見られた。
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Research Products
(5 results)