2010 Fiscal Year Annual Research Report
バラの根頭がんしゅ病と根腐病抵抗性形質に関連する遺伝子マーカーの決定
Project/Area Number |
20380018
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
福井 博一 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (20183585)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
景山 幸二 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 教授 (50224366)
松本 省吾 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (90241489)
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Keywords | Rosa multiflora / Rosa 'PEKcougel' / 根頭がんしゅ病抵抗性 / 種間雑種 / 選抜マーカー / 倍数性 |
Research Abstract |
4倍性Rosa multifloraの開花期(5月中旬)に2185花にPEKcougelの花粉を交配すると共に、PEKcougelについては随時開花した83花に4倍性Rosa multifloraの花粉を交配した。Rosa multifloraを種子親とした場合には、実体顕微鏡下で子葉胚に達したことが確認できた交配214日後に果実を採取して245個の胚培養を行った。PEKcougelを種子親とした場合には90日目の果実を採取し、245個の胚を摘出して胚培養を行った。胚培養の実施にあたって、植物用有害生物防除剤Plant Preservative Mixtureを用いて雑菌汚染を回避した。4倍性Rosa multifloraとPEKcougelの交配によって得られたF1個体は、2011年3月段階で4個体であり、鉢上げ後にプロイディーアナライザーを用いて4倍体であることを確認した。 平成21年度に得られた3個体のF1について、KSNマーカー及びOPAKM1マーカーを用いて交雑後代の検証を行い、これらはいずれも交雑後代であることを検証した。これら3個体のF1について、既開発済みの根頭がんしゅ病検定法(ex vitro浸漬検定法)を用いて根頭がんしゅ病抵抗性検定を実施した結果、'F1 No.1'、'F1 No.5'、'F1 No.6'のいずれもPEKcougelと同等の根頭がんしゅ病抵抗性を示した。根腐病抵抗性については、本年度において検定には至らなかった。
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Research Products
(10 results)