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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ステロール代謝調節タンパク質の作用機構解明と食品成分による制御

Research Project

Project/Area Number 20380073
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

池田 郁男  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40136544)

KeywordsABCG5 / ABCG8 / 植物ステロール / コレステロール / 吸収 / 小腸 / WKYラット / SHRSPラット
Research Abstract

これまでの研究で、小腸および肝臓からのステロール排泄に関与するATP binding cassette transporter(ABC)G5およびABCG8のうちABCG5が変異するWKY/NCrlCrljラットにおいて、変異のないWKY/Izmラットに比べて体内に植物ステロールが蓄積するが、リンパへの吸収亢進も胆汁への排泄抑制も見られないことを明らかにしてきた。この点を更に検証するため、経口投与した放射性シトステロールの体内への取り込みを調べた。その結果、WKY/NCrlCrljラットでシトステロール吸収の有意な亢進は見られなかった。また、胆汁へのステロール分泌が最も高いと考えられる真夜中に胆汁を集めたが、WKY/NCrlCrljラットでの植物ステロール分泌抑制は認められなかった。これらのことから、これまでの結果と同様に、ABCG5の変異による植物ステロールの蓄積は吸収や排泄の有意な変動なしに起こる事が明らかとなかった。次に、ゴマの成分であるセサミンのABCG5/ABCG8の発現と糖、脂質およびエネルギー代謝への影響の関連性を調べるため、ラットにセサミン+αトコフェロール添加食を3週間与え対照群と比較した。その結果、セサミンは肝臓のABCG5/ABCG8の発現を亢進し、内臓脂肪低減作用および血清中性脂肪およびコレステロール濃度、血糖、血清インスリン濃度低下作用を発揮したが、エネルギー代謝に影響する証拠は得られなかった。これらのことから、セサミンは、エネルギー代謝に影響することなく、中性脂肪およびコレステロール代謝を改善し、おそらくはインスリン低下作用に付随してABCG5/ABCG8の発現亢進を起こしていると考えられた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] セサミンはラット肝臓ABCG5/G8mRNA発現を増加し、胆汁へのコレステロール排泄を充進する2011

    • Author(s)
      加藤正樹、小林和也、井上奈穂、都築毅、池田郁男、白川仁、櫓木智裕、小野佳子、木曽良信
    • Organizer
      日本農芸化学会2011年度大会
    • Place of Presentation
      京都市
    • Year and Date
      2011-03-26
  • [Presentation] セサミンのコレステロール代謝への影響:ABCG51G8発現との関係2010

    • Author(s)
      井上奈穂、小林和也、都築毅、池田郁男、白川仁、櫓木智裕、小野佳子、木曽良信
    • Organizer
      第64回日本栄養・食糧学会大会
    • Place of Presentation
      徳島市
    • Year and Date
      2010-05-22

URL: 

Published: 2012-07-19  

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