2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20380138
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
清水 浩 Kyoto University, 農学研究科, 教授 (50206207)
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Keywords | 生物環境調節 / 遺伝子発現 / 昼夜温度差 / 明暗期 |
Research Abstract |
平成20年度は,キクを対象として環境調節によるわい化剤代替技術の開発のための基礎的な実験を実施した。具体的には植物ホルモンであるジベレリンがキクの茎伸長に関与しているか否かを,ジベレリン阻害剤であるウニコナゾールを使って確認した。まずジベレリン阻害剤でジベレリンの生合成を止めた後,GA3を0.1, 1, 10μgを投与したところ,GA3の投与量に応じて伸長量が増大することが実験的に確認され,キクの茎伸長にはGAが関与していることが明らかとなった。さらにこの状況下で栽培したキクの茎頂部を採取し,全RNA量を抽出しGA生合成に関わる酵素遺伝子の発現量を定量的に調べたところ,GAの投与量が多くなるにしたがって,生合成を抑制するような発現パターンが,また投与量が少なくなると促進するような発現パターンが観察された。
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