2012 Fiscal Year Annual Research Report
ニワトリ始原生殖細胞操作法の開発と形質転換ニワトリ作出への応用に関する研究
Project/Area Number |
20380156
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Research Institution | National Institute of Agrobiological Sciences |
Principal Investigator |
内藤 充 独立行政法人農業生物資源研究所, その他部局等, 上級研究員 (70355733)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 始原生殖細胞 / 外来遺伝子 / トランスフェクション / GFP遺伝子 / ニワトリ初期胚 / 生殖系列キメラ / 品種識別 / 体外培養 |
Research Abstract |
始原生殖細胞を利用した遺伝子組換えニワトリ作出技術の開発を目指して、本年度は始原生殖細胞の培養を継続するとともに、培養始原生殖細胞の正常な配偶子への分化能について解析した、また、同時に培養始原生殖細胞へのGFP遺伝子の導入を試みた。ニワトリ初期胚血液より採取した始原生殖細胞を30日以上培養した後、レシピエント胚血流中へ移植した。この際、内在性の始原生殖細胞を除去するため、レシピエント胚のブスルファン処理を行った。孵化した雛が成熟後、交配実験を行ったところ、2羽の雌個体より移植した培養始原生殖細胞由来の後代が100%、65%の割合で得られた。雄個体については現在交配実験を継続中である。培養始原生殖細胞の移植により生殖系列キメラニワトリが作出されたことにより、培養始原生殖細胞は正常な配偶子への分化能を有していることが確認できた。培養始原生殖細胞は凍結保存することが可能で、融解後、継続して培養できることを確認した。本研究で開発した培養法により、始原生殖細胞は半年以上にわたり培養することが可能であるが、長期培養した始原生殖細胞の性質については今後詳しく検討する必要がある。一方、培養始原生殖細胞へのGFP遺伝子の導入を試みたところ、約30%の細胞で発現が確認され、GFP遺伝子導入培養始原生殖細胞の作出が可能であることが示された。また、GFP遺伝子の導入効率を高めるため、トランスポゾンを利用したシステムについても構築した。今後はGFP遺伝子導入始原生殖細胞の増殖と、レシピエント胚生殖巣への移住能や正常な配偶子への分化能を解析する方向に研究を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)