2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20380159
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
橋爪 一善 岩手大学, 農学部, 教授 (10355737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木崎 景一郎 岩手大学, 脳学部, 准教授 (40337994)
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Keywords | 細胞・組織 / 生体分子 / 遺伝子 / 発現制御 |
Research Abstract |
本年度は、確立した12細胞系の特性解析並びに分化能について検討した。 1)栄養膜幹細胞系の特性解析 栄養膜細胞特異的遺伝子を指標として定量的RT-PCR、により12細胞系を解析、bCSH1、bPRP1、bPAG1、bIFNTの4遺伝子すべてを発現する細胞群、bIFNTを除く3遺伝子を発現する細胞群、bIFNTの1遺伝子を発現する細胞群、上記4遺伝子を発現しない細胞群の4群に大別できた。これらの結果はbPLおよびbIFNT抗体を用いたウエスタンブロッテイング並びに免疫細胞染色の結果と一致した。 2)栄養膜幹細胞系の分化誘導と機能解析 上記で分類した4細胞群から4細胞系(BT-B,BT-C,BT-H,BT-K)を抽出し、3つの異なる細胞基質条件下で、bCSH1およびbPRP1の発現を指標として細胞の分化能を検証した。いずれの細胞系においてもマトリジェル基質上での培養が分化誘導に最も有効であること並びに4細胞系のうちBT-Bが最も高い分化能を有することを確認した。 3)栄養膜細胞の遺伝子発現制御 研究代表者らが過去に確立、300継代を超す細胞機能が安定しているBT-1細胞に、IFNTおよびPOU5F1をターゲットとする人工的miRNAを導入して遺伝子発現の抑制を試みた。細胞内の両遺伝子の発現量は変化しなかったが、miR-POU5F1導入によりbCSH1遺伝子発現の上昇を認めた。 本年度の結果は、確立したウシ栄養膜細胞12系がIFNTおよびbCSH1の発現動態で分類できること、それらの細胞系は発現遺伝子の動態から異なる特性を有すること、マトリジェルを用いた分化誘導法からこれらの細胞系は栄養膜細胞特異的な幹細胞を内在することが示唆された。加えて、未分化マーカーとされるPOU5F1はウシ栄養膜細胞系の分化制御に関与すると考えられる。
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Research Products
(18 results)