2010 Fiscal Year Annual Research Report
プリオン遺伝子欠損細胞の株化と種々のプリオン遺伝子再導入による感受性細胞株の樹立
Project/Area Number |
20380166
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小野寺 節 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特任教授 (90012781)
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Keywords | 免疫 / ウイルス / プリオン / 感染症 / マクロファージ / 細胞不死化 / BSE / スクレイピー |
Research Abstract |
我々はすでに、2種類のプリオン遺伝子欠損マウス(I型、Zur Iマウス、II型Riknマウス)の骨髄細胞を用いてマクロファージの株化に成功し、数クローンを維持した。したがって株化されたマクロファージ細胞を用いて、マクロファージの機能を検索するとともに、病原体の増殖能を検討した。 Iwamaru, Y.: Journal of Virology 81:1524-1527,2007の論文によると、Rikn型プリオン遺伝子欠損マウス由来ミクログリア株にChandler株や様々なスクレイピー株を感染させても何ら病原体の増殖が見られないという。 ハムスターPrP遺伝子をプリオン遺伝子欠損マクロファージに導入して、再導入細胞株を得る。この細胞に263Kプリオン病原体を感染させ、プリオン増殖のシグナルが得られるかを検討する。陽性対照としては263K株を接種したハムスター脳乳剤を用いた。 病原体増殖のシグナルが、ウエスタンブロッティングにより見られたものにおいて、細胞乳剤のハムスター脳内接種を行った。この際、培養細胞で12回継代したものを用いた。さらに、通常のハムスター継代263K株との差異を観察した。その結果一部の動物において発症が見られた。
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Research Products
(5 results)