2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小林 淳一 Hokkaido University, 大学院・薬学研究院, 教授 (90221241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 高明 北海道大学, 大学院・先端生命科学研究院, 准教授 (60399954)
石山 玄明 北海道大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (70333622)
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Keywords | 機能性天然分子 / 海洋天然物 / 分子標的 / 天然物ライブラリー / 海洋生物 |
Research Abstract |
本研究では、研究代表者が保持している、特異な構造を有する海洋生物由来の天然物ライブラリーに加え、新たに海洋生物(海綿、ホヤ、海洋由来真菌、渦鞭毛藻など)より新規な骨格を有する天然物を見い出し、これらの海洋天然物を用いて癌、骨粗しょう症、アルツハイマー病、HIVや肝炎ウイルス等の感染症の治療に有効な新たな機能性天然分子の開発と創薬への利用を目的に研究を行った。 その結果、沖縄で採取されたAmphimedon属の海綿より抗マラリアおよび抗トリパノソーマ活性を示すマンザミンアルカロイドのザマミジンA-Cおよび殺細胞活性を示すピリジンアルカロイドのナキナジンB-Fを、Agelas属の海綿より抗菌活性を示すブロモピロールアルカロイドのナゲラミドK-PおよびをムカナジンE-Fを、Spongiidae科の海綿よりチロシンキナーゼ阻害活性を示すテルペノイドキノンのナキジキノンG-Iを、Verongida目の海綿より抗菌活性を示すブロモチロシンアルカロイドのチロケラジンBを、それぞれ単離した。また、以前に当研究室でAmphidinium属の渦鞭毛藻より単離した殺細胞活性を示すマクロリドのアンフィジノリドQおよびアンフィジノラクトンAの絶対立体配置を、それぞれ分光学的手法および合成化学的手法により明らかにした。 今後、天然物ライブラリーのさらなる開拓を行うとともに、活性を示した化合物については、構造活性相関を通じて、より特異性の高いアナログを分子設計する予定である。
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Research Products
(28 results)