2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390009
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
後藤 順一 Tohoku University, 病院, 特任教授 (80006337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞野 成康 東北大学, 病院, 教授 (50323035)
山口 浩明 東北大学, 病院, 助教 (80400373)
島田 美樹 東北大学, 病院, 准教授 (10196488)
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Keywords | 胆汁酸 / 脳内トランスポーター / ケノデオキシコール酸 / リン酸化タンパク質 / 誘導体化 / アフィニティーラベル化 / 成長ホルモン / SLC10A4 |
Research Abstract |
胆汁酸の輸送に関与ずる可能性が指摘されている脳内トランスポーターSLC10A4の局在を解析するため、まずSLC10A4発現ベクターを作製し、培養細胞(MDCKII、CHO-K1)に遺伝子導入して安定発現細胞を樹立した。これを用いて、まず胆汁酸の輸送について検討したところ、ケノデオキシコール酸およびウルソデオキシコール酸が輸送されることが判明し、脳黒質に局在するSLCIOA4が、胆汁酸輸送に係わる可能性が示唆された。しかしながら、コントロールに比べて取り込み量は1.3〜1.8倍程度であり、それほど輸送脳が高くないことが明らかとなった。 一方、胆汁酸シグナル伝達解析法を構築するため、まずリン酸化タンパク質の特異的解析法につき検討した。プロモ基を有するリン酸化部位特異的誘導体化試薬を用いたところ、疑似ニュートラルロスおよびプロモ基由来の同位体のスプリットパターンを組み合わせることにより、複雑なペプチドフラグメント混合物中の微量の誘導体化ペプチドを、効率的に抽出することが可能であり、しかもそのMS/MS解析により、リン酸化部位を含めてアミソ酸配列解析できることも判明した。 ラット成長ホルモンにケノデオキシコール酸アシルアデニレートを作用させてアフィニティーラベル化を行ったところ、それほど親和力は強くないものの、成長ホルモンレセプタ, 一結合部位とは異なる部位で、ケノデオキシコール酸が結合する可能性が示唆された。
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Research Products
(15 results)