2009 Fiscal Year Annual Research Report
疾患関連IL-6/STAT3シグナルの活性化とその制御に関する研究
Project/Area Number |
20390017
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
松田 正 Hokkaido University, 大学院・薬学研究院, 教授 (20212219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室本 竜太 北海道大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (30455597)
関根 勇一 北海道大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (20396295)
南保 明日香 北海道大学, 大学院・薬学研究院, 講師 (60359487)
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Keywords | サイトカイン / IL-6 / STAT3 / シグナル伝達 / 自己免疫疾患 / 癌 / 炎症 / 免疫 |
Research Abstract |
申請者らはすでにSTAT3結合蛋白としてZIPKやSTAT3核内制御蛋白Daxx、STAT3核内貯留制御因子BARTを同定しており、本年度はこれらの蛋白に加え、新たに同定したSTAT3結合蛋白KAP1やY14の機能解析を行った。特にこれら分子のSTAT3の活性化機構への関与をSTAT3のリン酸化、2量体化、核移行、核排出、DNA結合能、転写活性化等の種々のSTAT3活性化ステップにて検討し、相互作用の詳細な分子メカニズムを明らかにすることに重点を置き,以下の項目の研究を中心に進めた。 1.STAT3リン酸化酵素ZIPK結合蛋白の同定と機能解析 核内におけるSTAT3-ZIPK複合体の生理的意義を明らかにするため、ZIPKをベイトにした酵母two-hybrid法にて新規結合蛋白NLKを同定し、両者の相互作用を解析した。 2.STAT3核内制御蛋白の機能解析 核蛋白KAP1がSTAT3と結合しその機能を制御することを見出した。両者の機能的相互作用を明らかにし、KAP1を介したSTAT3とNF-κBのクロストークを明かにした。 3.STAT3転写制御因子の機能解祈 STAT3の核以降に関与する新規STAT3結合蛋白Y14と複合体を形成するMAGOHがSTAT3転写活性化を制御することを明らかにした。 さらにEBウイルス産物EBNA2がSTAT3活性化を誘導することも明かにした。
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Research Products
(13 results)