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2009 Fiscal Year Annual Research Report

薬物動態関連遺伝子に見るコピー数多型(CNV)のヒト生体中における意義解明

Research Project

Project/Area Number 20390048
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

家入 一郎  Kyushu University, 大学院・薬学研究院, 教授 (60253473)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 廣田 豪  九州大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (80423573)
KeywordsPK / PD遺伝子 / コピー数多型 / 肺癌
Research Abstract

がん組織におけるPK/PD遺伝子のCNV;(1)PK/PD関連遺伝子におけるmRNA発現量の定量-非がん部において多くの遺伝子では、mRNA相対発現量は概ね10以下となっているが、CTR1,DPYD,ABCC5,OPRTにおいてはmRNA相対発現量が顕著に増加している検体が存在した。がん部においては、ATP7B,ABCC1,ABCC11においてmRNA相対発現量が突出している検体が存在した。また、ABCC2,TSにおいては全体的にバラつきが大きくなり、相対発現量が10以上となった検体が複数存在した。(2)CNVとmRNA発現量との関連-検討を加えた遺伝子群においては、CNVが増加した検体であっても、mRNA相対発現量に顕著な影響はみられなかった。また、mRNA相対発現量が増大あるいは減少した検体であっても、CNVは正常なものがほとんどであった。この結果から、非小細胞肺癌において抗がん剤の輸送・代謝に関与する遺伝子のCopy numberはmRNAの発現に直接的な影響は与えない可能性が考えられた。(3)臨床病理学的背景因子とCNV/mRNA発現量との関係-臨床病理学的背景因子として性別,組織型,喫煙歴,TNM分類,血管浸潤,リンパ管浸潤,腹膜浸潤,分化度を挙げた。これらの背景因子毎に群分けを行い、比較検討を行った。その結果、CNVにおける背景因子による差異は、いずれの遺伝子においてもみられなかった。一方、mRNA相対発現量については、リンパ管浸潤の有無と組織型の違いによって、有意差の認められる遺伝子が複数存在した。ly0はリンパ管浸潤が認められない状態であり、ly1は腫瘍内のリンパ管に、ly2は腫瘍外のリンパ管に、ly3はリンパ管浸潤が高度に認められ、数が増すにつれてリンパ管浸潤が進展していることを表す。ATPZBではly0とly3の間で有意差が認められ、DPYD,OPRT,ABCC1,CTR1,ABCG2においては、ly0とly1~3全ての間で有意差が認められた。次に組織型については、腺癌(Ad)の患者では扁平上皮癌(Sq)の患者と比較して癌部における複数の遺伝子のmRNA相対発現量が増加する傾向にあることがわかった。ATP7B,CTR1,GSTP1,ABCB1,ABCG2,ABCC1,ENT1,DPYD,OPRT,UMPKにおいて、有意差が認められた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 非小細胞肺癌における抗がん剤の代謝・輸送関連遺伝子の遺伝子発現とCopy Number Variation解析2009

    • Author(s)
      近森綾子
    • Organizer
      第26回日本薬学会九州支部大会
    • Place of Presentation
      福岡
    • Year and Date
      2009-12-13

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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