2008 Fiscal Year Annual Research Report
細胞周期およびストレス応答における脂質性情報伝達物質代謝酵素の役割
Project/Area Number |
20390050
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
後藤 薫 Yamagata University, 医学部, 教授 (30234975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊関 憲 山形大学, 医学部, 准教授 (70332921)
八月朔日 泰和 山形大学, 医学部, 助教 (00372334)
岡田 雅司 山形大学, 医学部, 助教 (70512614)
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Keywords | ストレス応答 / 酸素グルコース欠乏 / 海馬ニューロン / 脂質代謝酵素 / 核 / 細胞死 |
Research Abstract |
ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)はジアシルグリセロール(DG)の代謝を介して細胞内情報伝達に重要な役割を果たす。我々は、DGKアイソザイムの1つであるζ型DGKが核移行シグナルを有し核内に存在すること、一過性脳虚血(20分間)モデルラットの海馬CA1錐体細胞において核から細胞質に移行し再還流後も核内に戻ることはないことを報告してきた。しかし、虚血ストレスにおけるζ型DGKの核外移行に関する詳細なメカニズムおよび機能的意義は未だ不明である。 本年度では、脳虚血負荷実験をシミュレートするためにラット海馬スライスに酸素グルコース欠乏負荷(oxygen-glucose deprivation : OGD)を与え、ζ型DGKの細胞内局在の経時的変化を詳細に検討した。ζ型DGKは動物モデル実験と同様、OGD負荷20分後から徐々に核外に移行し、その後、酸素グルコースを含む通常培養条件下に戻しても再び核内に戻ることはなかった。一方、OGD負荷10分後ではζ型DGKの核外移行は認められないが、その後、通常培養条件下に戻すと60分後にはζ型DGKが完全に核外へ移行することが明らかとなった。以上より、10分間のOGD負荷により細胞死カスケードが作動し、ζ型DGKの核外移行が誘導された可能性力が示唆された。
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Research Products
(5 results)