2008 Fiscal Year Annual Research Report
肝星細胞活性化,肝線維化に関する機能性ノンコーディングRNA制御機構解析
Project/Area Number |
20390053
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
池田 一雄 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 教授 (80275247)
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Keywords | 肝星細胞 / マイクロRNA / 肝線維化 |
Research Abstract |
これまでに、肝星細胞活性化における既知のマイクロRNAの発現変動を検索したところ,miR-34c, miR-99a, miR-27b, miR-214, miR-222など12因子の発現上昇とmiR-143, miR-195,など10因子の有意な発現減少が確認できた。これら肝星細胞の活性化にその発現が減少する因子のうちmiR-f43, miR-195についてはレンチウイルスベクターにprecursor microRNA seqencesを組み込み,これらが肝星細胞の内因性のDicerにより,matureRNAを強制発現することを確認したのち,これらが肝星細胞の活性化に如何なる変化をもたらすのかを調べるためプロテオーム解析を行った。現在33個の蛋白質発現に有意な変化のみられたスポットのうち10個程度の同定が済み,そのメカニズムついて解析を進めているが、現時点では、発現の増減に関するメカニズムは明らかにはできていない。また、英国のサンガー研究所のデータベースを用いた解析を行ったところ肝星細胞の活性化との関連が深い因子であるCollagen 1A2がmiR92, 19b, 26,sp1,CDC42がmiR-92 335と関連付けられた因子であることが明らかとなった。さらにNCBIのデータベースを用いた解析を行ったところmiR92がゲノムシークエンス上で数個の他のマイクロRNAとクラスターを形成していることが明らかとなり,miR92と同様にその発現量が星細胞の活性化に伴って減少していることが明らかとなった。
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