2010 Fiscal Year Annual Research Report
脳の脈管形成と血管新生:ライブイメージングとその分子機構解析
Project/Area Number |
20390054
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
人見 次郎 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00218728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯貝 純夫 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (60212966)
木村 英二 岩手医科大学, 医学部, 助教 (50405750)
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Keywords | 脳 / 脈管形成 / 血管新生 / 血管芽細胞 / 発生・分化 / イメージング / 2光子顕微鏡 / ゼブラフィッシュ |
Research Abstract |
目的:内皮細胞が特異的に蛍光蛋白を発現するトランスジェニック・ゼブラフィッシュを用いて,バイオイメージングにより脳の初期血管網形成過程を明らかにするとともに,脈管形成の責任遺伝子を同定し,脳脈管形成過程の分子機構を明らかにする. 結果:脳血管系の初期形成は,体幹部とは独立した過程であり,原始内頚動脈が前脳に達する以前に,独自の脈管形成から始まる.すなわち頭部では,6-9体節期に索状のflil陽性の細胞が左右2列確認され,童2体節期になると,眼胞の嘴側と尾側でそれぞれこぶ状のHey2陽性の細胞塊となる.嘴側の細胞塊からの血管新生で脳の動脈系(CrDI・CaDI)が形成され,尾側の細胞塊から内頚動脈が形成される.一方,15-18体節期になると眼胞と耳胞の間の神経管の腹側領域に散在したflil・flt4陽性の細胞群が出現し,これらの細胞が脳の静脈(PHBC)を形成する.さらに,この初期脳血管系のPHBCから正中腹側へ枝が伸び,それら隣接する枝がループを形成しつつ,そのループがつながることで脳底動脈(BA)が形成される.また,PHBCは前主静脈との連結部位から神経管に沿って尾側へ伸展していき,第一節間動脈につながる.つづいて,BAが第1節間動脈に連結し,原始脊椎動脈が形成される.これによって,初期の脳血管系と体幹の血管系の連結がなされる.BAを形成するPHBCの分枝が退縮した後,PHBCから後脳実質へ侵入しBAへつながるCtA(脳への侵入する最初の血管)が形成される.本研究により,脳の初期血管の脈管形成と血管新生の詳細を明らかにした.
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] High-throughput SuperSAGE for digital gene expression analysis of multiplesamples using next generation sequencing.2010
Author(s)
Matsumura H, Yoshida K, Luo S, Kimura E, Fujibe T, Albertyn Z, Barrero RA, Kruger DH, Kahl G, Schroth GP, Terauchi R.
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Journal Title
PLoS One
Volume: 5(8)
Pages: e12010
Peer Reviewed
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