2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390055
|
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
千田 隆夫 Fujita Health University, 医学部, 教授 (10187875)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 隆士 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (20325161)
下村 敦司 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (50340237)
長谷川 義美 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (40288494)
向後 晶子 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (20340242)
大熊 真人 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (50329710)
|
Keywords | APC / 遺伝子改変マウス / 行動学的解析 / 作業記憶 / 海馬歯状回 / 大脳皮質前頭葉 / MAP2C / 微小管 |
Research Abstract |
1.APC1638Tマウスの行動学的解析を実施し、次の結果を得た。 (1)よく動く。 (2)筋力が低下している。 (3)不安を感じていない (4)オープンアームの先から落ちる。 (5)2匹がくっついてもすぐ離れる。 (6)hyperactiveなマウスはrotor rodの成績がいいのが普通だが、APC1638Tは差がない。 (7)prepulse inhibitionが低下している。 (8)fear conditioningでもともとフリーズしない。Curedと15日後のいずれでもフリーズしない。 (9)tail suspensionで差がない。 (10)空間学習能(海馬、前頭葉)が低下している。 (11)マウスにはspontaneous alternating(自分のきた道と違う道を選ぶ)がある。 以上の結果より、APC1638Tマウスでは、作業記憶に重要な海馬歯状回と大脳皮質前頭葉に異常がある可能性が高い。 2,培養細胞(COS7細胞、HeLa細胞等)を用いた発現実験の結果、APCはMAP2Cによって形成された微小管束の安定化を促進した。新生ニューロンの突起形成部位に局在するAPCは、突起内の微小管束の安定化を促進することによって、突起形成を促進している可能性が考えられる。
|
Research Products
(7 results)