2009 Fiscal Year Annual Research Report
脱水時に見られる体温調節変化のメカニズムの全容解析
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20390066
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
永島 計 Waseda University, 人間科学学術院, 教授 (40275194)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
彼末 一之 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (50127213)
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| Keywords | 浸透圧 / 行動性体温調節 / 正中視索前野 / 視床下部 / オペラント行動 / 脱水 / 快不快感 / 体温調節 |
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| Research Abstract |
脱水時の自律性体温調節の修飾機序の解明]ラットの皮膚血管調節をモデルに、高体温時に皮膚血管拡張を引き起こす脳部位を同定した。これには内側視索前野が重要であることを確認した。ii) 正中視索前野が温度感受性をもち、かつ皮膚血管拡張を引き起こすかを検証した。さらに正中視索前野が浸透圧感受性をもちかつ、皮膚血管拡張を抑制することを明らかにすることを発見した。次に正中視索前野の暑熱下の皮膚血管拡張抑制メカニズムを明らかにした。これには正中視索前野-他の視索前野間の神経連絡、それらニューロンの機能的/神経化学的な特徴が関与していた。具体的には正中視索前野から視索前野への神経連絡があることが逆行性とレーサーであるCTBの局所投与により明らかになり、さらにその連絡はGABA抑制性ニューロンであることを組織学的な検索により確認した。以上の結果は体温と体温調節の脱水時に見られる競合の脳内メカニズムを明らかにするものである。この結果は現在論文に投稿中である。[脱水時の行動性体温調節の修飾機序の解明]脱水時に報酬行動(暑熱逃避/寒冷探索行動)は促進することが知られている。これは自律性体温調節とは相反する。行動性体温調節は皮膚からの入力が重要であり背内側核が重要な神経領域とされており。同部と正中視索前野との行動性体温調節にかかわる機能解剖学的な関係を明らかにしつつある。浸透圧と体温調節の関係はよく知られているが、そのメカニズムは全く明らかでなかった。この研究により、浸透圧-体温の関係を示す脳内神経機構が明らかになりつつある。現在動物実験をすすめるとともに、人での浸透圧感受性と感熱感覚の関係、そのメカニズムを明らかにする実験を開始予定である。
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