2009 Fiscal Year Annual Research Report
個体発生におけるセマフォリンの臓器形成メカニズムの解析
Project/Area Number |
20390079
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
豊福 利彦 Osaka University, 微生物病研究所, 准教授 (60322179)
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Keywords | セマフォリン / 網膜発生 / プレキシン |
Research Abstract |
(1) 視神経走行におけるクラス6セマフォリンの解析 胎生期において網膜の視神経は後頭葉の視覚領野に視覚情報を伝達する。位置情報を正確に伝えるため、網膜の視細胞の走行は正確に決定されねばならない。この神経走行の経路に沿ってSema6Dが発現することを明らかにした。さらにSema6D欠損マウスにおいて神経走行の異常が認めた。網膜組織培養においても神経突起がSema6Dにより抑制された。現在Sema6Dの視細胞内のシグナル伝達経路について解析をおこなっている。 (2) 網膜光受容体発生におけるクラス4セマフォリンの解析 網膜は生直後より光受容体細胞の分化と層構造の形成を完成し視覚を感受するようになる。Sema4A欠損マウスでは、生後の光刺激を受けることにより、急激な光受容体細胞のアポトーシスを惹起する。Sema4Aは光受容体細胞の生存維持に重要な網膜色素上皮細胞に発現することを認めた。さらにSema4Aが種々の生理活性分子の細胞内移送に関与することを見出し、その詳細なメカニズムの解析を行っている。
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Research Products
(1 results)