2010 Fiscal Year Annual Research Report
膜型増殖因子アンフィレグリンとエピレグリンのカルボキシ末端断片シグナルの解明
Project/Area Number |
20390082
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
東山 繁樹 愛媛大学, プロテオ医学研究センター, 教授 (60202272)
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Keywords | amphiregulin / epiregulin / CTF / 膜型増殖因子 / エンドサイトーシス / レトログレード小胞輸送 / 核膜移行 / shedding |
Research Abstract |
amphiregulinおよびepiregulinは細胞膜に発現するI型膜蛋白質であり、その細胞外領域は増殖因子活性を有する。細胞に様々な刺激が加わると、これらの膜型増殖因子はsheddingを受け増殖因子領域を放出すると同時にカルボキシ末端断片(CTF)を産生する。昨年までの研究でCTFと同時に、sheddingされずに細胞膜に残るunshed formが、共にエンドサイトーシスにより細胞内に取り込まれER/核膜に局在変化し、ピストン蛋白質のメチル化を抑制することでグローバルな転写抑制を起こすことを明らかにしてきた。また、CTF産生の重要な反応であるsheddingを制御する因子の同定を試み、amphiregulin-regulating protein 35 (ARP35)を同定した。ARP35はamphiregulinとそのshedding酵素であるADAM17に結合することを明らかにした。ARP35ノックダウンではamphiregulinのsheddingが抑制されることを見出した。ARP35ファミリー分子は12種のメンバーからなることから、本年度は、さらに他のメンバーについても同様の検討をした結果、amphiregulinとADAM17の双方に結合するARP35ファミリー分子としてさらに3つのメンバーARP35-2,-8および-9を同定し、その機能を解析した。その結果、ARP35-2はsheddingを抑制し、ARP35-8および-9はsheddingを活性化することを見出した。さらに、ARP35-2,-8および一9について、epiregulinに対する効果を検討した結果、amphiregulinのshedding制御とほぼ同等の結果を得た。以上のことから、ARP35はamphiregulinおよびepiregulinを含むEGFファミリーメンバーに対し、幅広く機能する可能性が示唆された。
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[Journal Article] TGFβ induces proHB-EGF shedding and EGFR transactivation through ADAM activation in gastric cancer cells.2010
Author(s)
Ebi M, Kataoka H, Shimura T, Kubota E, Hirata Y, Mizushima T, Mizoshita T, Tanaka M, Mabuchi M, Tsukamoto H, Tanida S, Kamiya T, Higashiyama S, Joh T.
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Journal Title
Biochem Biophys Res Commun.
Volume: 402
Pages: 449-454
Peer Reviewed
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