2010 Fiscal Year Annual Research Report
病原体センサーTOLL様受容体ファミリーの応答性調節機構の解明
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20390140
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三宅 健介 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60229812)
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Keywords | 自然免疫 / Toll様受容体 / 病原体センサー |
Research Abstract |
研究計画にのっとり、以下の進展があった。 1.自己免疫疾患におけるTLRと内因性リガンドとの相互作用:MD-1を単独で認識できる抗体を用いることで、血清中にMD-1が存在することを示すことに成功した。また、精製したMD-1を用いたNative PAGEの実験系で、MD-1とリガンドとの結合を見る実験系を確立できた。この実験系を用いて、MD-1の創意性ポケットに入るリガンドを検索する。すでにリン脂質との相互作用が報告されているので、リン脂質を中心に進める。 2.弱いリガンドに対するTLR応答:MPL刺激後にTLR4/MD-2のシグナルを伝達する分子TRAMに会合する分子を、質量分析を用いて同定することに成功した。その分子のノックアウトマウスを手に入れて、機能的な解析を現在進めている。 3.複数のTLRの応答性に必要な新規分子群の解析 PRAT4AKOマウスにおいて、TLR5の応答性が低いことが分かったので、TLR5の解析を進めるために、TLR5に対するモノクローナル抗体の作成を試み、確立することに成功した。現在、この抗体を用いて、TLR5の発現を調べている。今後、この抗体を用いて、TLR5に会合する分子の検索を行う。 4.TLR間のバランスを制御する分子機構 すでにUnc93B1がTLR7とTLR9のバランスを制御することを報告している。TLR7とTLR9のバランス制御を破綻させたノックインマウスを確立することに成功した。現在解析を進めている
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[Journal Article] Bortezomib suppresses function and survival of plasmacytoid dendritic cells by targeting intracellular trafficking of Tbll-like receptors and endo plasmic reticulum homeostasis.2011
Author(s)
Hirai M, Kadowaki N, Kitawaki T, Fujita H, Takaori-Kondo A, Fukui R, Minke K, Maeda T, Kamihira S, Miyachi Y, Uchiya ma T.
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Journal Title
BLOOD
Volume: 117
Pages: 500-509
Peer Reviewed
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