2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390148
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
葛岡 英明 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (10241796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 祥一 東京医科大学, 医学部, 教授 (70328194)
山下 淳 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (80345157)
竹内 保男 帝京大学, 国際教育研究所, 研究員 (20468630)
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Keywords | 医療・福祉 / 気管挿管 / 医療教育 / ユーザインタフェース / CSCW / グループウェア |
Research Abstract |
5自由度であったために操作性に問題があったマスタスレーブ型喉頭鏡を6自由度に改良した。これによって、喉頭鏡を自由に操作できるようになった。さらに、気管挿管実施者の視線に近い映像を撮影することのできる、頭部搭載型カメラを製作した。装着者毎にカメラの取り付け位置と角度を微調整することができるように工夫することによって、容易に試技中の口腔内の映像が撮影できるようになった。このシステムを利用して、帝京大学の医学部学生に対して気管挿管の教示実験を実施した。被験者は2群に分け、片方の群は提案装置を利用して教示し、もう片方の群は従来の方法で教示した。その結果、提案装置を利用した被験者群の方が、気管挿管において失敗(前歯の欠損)をする回数が少ないことがわかった。 頭部搭載型のカメラについては、頭部搭載型ディスプレイとカメラを組み合わせた装置も試作した。教示者はこの、カメラで撮影された映像を頭部搭載型ディスプレイで見ながら気管挿管を実施する。教示者が見ている映像は外部のディスプレイに表示され、実習者がこれを観察する。さらにこの映像には、教示者の手振りがスーパーインポーズされる。これによって実習者は口腔内の各部位や喉頭鏡の動作に関する説明を手振りつきで聞くことができる。実験の結果、この装置を利用して教示を受けた被験者は、従来の教示方法で教示を受けた被験者と比較して、短い時間で気管挿管を達成することができる可能性が示された。
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Research Products
(2 results)