2009 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル環境汚染物質であるCo-PXBsの汚染実態および発生源の究明
Project/Area Number |
20390176
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
太田 壮一 Setsunan University, 薬学部, 教授 (10213729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青笹 治 摂南大学, 薬学部, 講師 (20248066)
中尾 晃幸 摂南大学, 薬学部, 助教 (20288971)
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Keywords | 塩素・臭素化ダイオキシン類 / Co-PCBs / コプラナー塩素・臭素化ビフェニル / 地球規模汚染 / 魚介類汚染 / 環境汚染 / 魚介類汚染 / 非意図的生成物 |
Research Abstract |
人体汚染試料としての母乳中のCo-PXBsとCo-PCBsによる汚染実態を明らかにすることを目的とし、38人の母乳を用いて検討を行った。授乳後5日目の母乳中のPCDDs/DFs、Co-PCBsとCo-PXBsの総TEQ濃度を比較した結果、2.1~22.4pgTEQ/g lipid(平均値8.14pgTEQ/g lipid)であった。その内訳としては、PCDDs/は0.16~6.7pgTEQ/g lipid、PCDFsは0.23~6.68pgTEQ/g lipid、Co-PCBsは1.10~10.8pgTEQ/g lipid、Co-PXBsはND~4.54pgTEQ/g lipidであった。次に、現在の日本のCo-PxBsを含むダイオキシン類による大気汚染レベルを調査することを目的として、日本の24ヵ所の大気試料中のPCDDs/DFs、Co-PCBs及びCo-PXBsの汚染レベルを調査した。まず、全大気試料中のPCDDs/DFs、Co-PCBsとCo-PXBsの総TEQ濃度を求めた結果、大阪府岸和田の試料中に最高濃度の0.075pgTEQ/m^3を検出しながら、全地点の濃度分布は0.0072~0.075pgTEQ/m^3(平均値0.024pgTEQ/m^3)であった。同族体毎で見た場合、PCDDs/DFsは、0.0064~0.062pgTEQ/m^3(平均値0.018pgTEQ/m^3;総TEQ濃度の76%)、Co-PCBsは、0.0006~0.02pgTEQ/m^3(平均値0.004pgTEQ/m^3;総TEQ濃度の16%)、Co-PXBsは、ND~0.004pgTEQ/m^3(平均値0.002pgTEQ/m^3;総TEQ濃度の8%)であり、調査した全地点において、環境基準値(0.6pgTEQ/m^3以下)を下回っていることが明らかとなった。
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Research Products
(11 results)