2008 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリック症候群に関する遺伝子多型の疾病リスクと予防医学的評価
Project/Area Number |
20390181
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
諏訪園 靖 Chiba University, 大学院・医学研究院, 准教授 (90302546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 悦子 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (80097427)
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
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Keywords | メタボリック症候群 / アデイポカイン / レジスチン / アディポネクチン / 遺伝子多型 / 縦断調査 / 多変量解析 / ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体 |
Research Abstract |
脂肪細胞から分泌されるアディポカインが肥満に伴うインスリン抵抗性に関連することが解明されつつあり、メタボリック症候群から、脳心血管疾患への進展に大きな役割を果たしていることが示唆されている。一方、メタボリック症候群は、複数の遺伝子が相互作用しつつ、あるいは環境因子や宿主側の要因(生活習慣等)から影響を受けつつ発症すると考えられ、大規模な一般人の集団に対し複数の遺伝子の影響とその組合せによる効果の検討、および遺伝子と宿主側の要因(生活習慣等)との組合せによる効果の検討を、縦断的な追跡調査により行う必要がある。アディポカイン関連の遺伝子多型として、レジスチン、アディポネクチン、アディポネクチン受容体、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体は、メタボリック症候群に関連する遺伝子として注目されており、本研究では、目本の一般人でこれらの遺伝子が、メタボリック症候群の発症に影響を与えているのか、そしてその影響が、生活習慣など、既知の危険因子と比較して、どの程度であるか明らかにし、また遺伝子同士の組み合わせによる相互作用を予防医学的に評価することを目的としている。本年度の実績としては、レジスチン遺伝子(-420C/G)の測定を終了したことがあげられる。結果として男性ではGG型125人(8.6%)、CG型612人(41.9%)、CC型722人で、女性ではGG型93人(7。8%)CG型537人(45.1%)、CC型562人(47.1%)であった。現在生活習慣との交互作用を含めて、メタボリック症候群および関連する高血圧、糖尿病などについて関連性を検討しているところである。また、現在ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体γの161C/T多型についての分析に着手しており、今後、その他のメタボリック症候群関連の遺伝子多型について、順次、検索、解析を進める予定である
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