2010 Fiscal Year Annual Research Report
循環器疾患発症の長期推移と地域のリスク要因の推移との関連に関する研究
Project/Area Number |
20390184
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
喜多 義邦 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (30147524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 生活習慣病予防センター, 特任教授 (70144483)
中村 保幸 京都女子大学, 家政学部, 教授 (20144371)
松井 健志 富山大学, 臨床倫理センター, 特命准教授 (60431764)
高嶋 直敬 滋賀医科大学, 生活習慣病予防センター, 特任助教 (80435883)
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Keywords | 循環器疾患 / 発症登録 / コホート研究 / 死亡予後 |
Research Abstract |
循環器疾患の発症率の推移と危険因子の寄与の大きさの推移を明らかにする目的で、滋賀県高島市(人口約5万5千人)において循環器疾患の地域悉皆登録および生活習慣病の発症および死亡をアウトカムとするコホート研究を実施している。1988年から2010年12月末現在までに悉皆登録において脳卒中3316例、急性心筋梗塞初発例931例を登録した。登録症例のうち1988年から2004年までの症例を用いて脳卒中および急性心筋梗塞の発症の推移について観察したところ、出血性脳卒中(脳出血およびくも膜下出血)は依然わずかではあるが減少傾向を示したのに対して、脳梗塞は一貫して微増傾向を示した。また、脳卒中および急性心筋梗塞の28日以内の急性期死亡割合の推移を観察したところ、急性心筋梗塞は男性で有意に上昇傾向を示したが、脳卒中については有意な変動は認められなかった。 また、同時に実施している高島市におけるコホート研究では、2008年までに研究協力の同意を得た6093名のうち、血圧脈波検査装置(フォルムPWV/ABI)を用いて動脈硬化指標の計測ができた2462名について死亡と動脈硬化指標との関連を検討した。対象者をbaPWVの値で低値(<14.0m/sec)、中位(14.0-17.0m/sec)、高値群(〓17.0m/sec)の3群に分け、Cox比例ハザードモデルを用いて低値群を基準群としてぞれぞれの総死亡ハザード比を算出したところ、多重調整ハザード比はbaPWVの中位群で2.1(95%CI:0.4-10.2)倍、高値群で6.9(95%CI:1.4-32.8)倍の総死亡リスクの上昇を認め、動脈硬化度の進展が死亡リスクを有意に押し上げることが明らかとなった。
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Research Products
(13 results)