2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
The relationship of long-term trend of the incidence and the trend of the risk factor of cardio-cerebrovascular diseases
Project/Area Number |
20390184
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
KITA Yoshikuni Shiga University of Medical Science, 医学部, 助教 (30147524)
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Project Period (FY) |
2008 – 2011
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Keywords | 循環器・高血圧 / 発症登録 / 危険要因 |
Research Abstract |
本研究は、滋賀県高島市(人口約5万5千人)において1988年から継続している脳卒中、急性心筋梗塞等循環器疾患発症登録研究をさらに発展継続し、これまでの発症データおよび次年度以降収集される発症データを統合し、20年間にわたるわが国の循環器疾患の発症率、重症度等の推移を明らかにするとともに、本研究において、高島市の協力を得て新たに循環器疾患発症者の生命予後、身体・認知機能予後の推移および介護度の自然史を明らかにする。また、本研究では、循 環器疾患の発症率の推移と危険因子の推移を同一地域で観察し、循環器疾患の流行現象に危険因子の変動がどのように寄与するかを明らかにする。 これらの成果を学術雑誌等に公表するとともに、高島市広報、申請者らが運営しているウエッブサイトを用いて本研究の成果を公表する。現在、全国市区町村レベルでの脳卒中、急性心筋梗塞有病者数、要介護者数の将来推計を行いウエッブサイト上に公開しているが、本研究によってさらに高い精度での推計を行い同様に公開する予定である。 本研究の実施計画は以下のとおりである。 (1)登録実務:担当者が直接医療機関を訪問し、関連する診療科の入院・外来カルテを全て閲覧し該当する症例を登録する。 (2)生命予後調査:登録された全ての患者について担当者が契約に基づいて高島市の住民台帳と照合し、死亡、死亡年月日、転出および転出年月日の情報を得る。 (3)機能予後調査:登録された全ての患者について担当者が介護保険記録を閲覧し、身体機能、認知機能の評価、認定介護度などの情報を収集する。 (4)救急搬送記録調査:担当者が高島市消防本部において救急搬送記録を閲覧し、情報を収集する。 (5)健診成績の調査:特定健診の成績の収集を実施するとともに、特定健診の検査項目に含まれない循環器疾患の発症予測因子である高感度CRPの測定を継続して実施する。 (6)データの管理・解析:収集した登録データおよび異動情報データ、介護保険に係わる情報を担当者の監督の下に個人情報の保護について契約を取り交わした研究補助員が入力し、担当者がデータの使用を管理する。また、担当者らは、本研究の目的となる解析を行う。 (7)倫理問題の対処:本研究の倫理性を確保するため、担当者が研究方法の見直しを適宜行う。研究実施中に起こる人権問題を含む倫理的問題および社会的責任について担当者が適宜対処する。また、本研究成果の社会還元について計画し、実施する。 (8)研究成果の公表:本研究の目的となる解析を行い、その成果を関連する学術雑誌を通じて公表する。
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Research Products
(8 results)