2010 Fiscal Year Annual Research Report
後期高齢者におけるVDR遺伝子多型と筋肉量減少症および生活機能低下に関する研究
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20390189
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
鈴木 隆雄 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 研究所長 (30154545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 英世 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 副部長 (00242735)
金 憲経 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 副部長 (20282345)
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Keywords | ビタミンD受容体遺伝子 / 高齢者 / 生活機能 / サルコペニア / 要介護 |
Research Abstract |
調査対象者は東京都板橋区在住の75歳以上の後期高齢者で、平成20年11月に東京都老人総合研究所(現:東京都健康長寿医療センター研究部)の実施した、老年症候群の早期発見・早期対応を目的とした包括的介護予防健診受診者約1300名である。調査方法は、平成20年度度申請書のとおりであるが、身体測定、血液分析、運動機能測定および面接聞き取り調査により、100項目以上の測定を実施している。現在、血液サンプルからDNA抽出によりビタミンD受容体遺伝子(VDR)の多型の分析中でした。また、筋肉量減少症(Sarcopenia)に関しては下腿三頭筋周囲径、IP法による筋量測定および膝伸展筋力等の複数の指標を用いて、総合的に筋肉量減少症の可能性のある高齢者を特定した。収集されたデータによりVDRおよび全ての測定データに関する基本統計量は算出されている。平成22年度は、これらの対象者の追跡を実施し、筋肉量減少症と生活機能低下あるいは要介護状態の発生等との関連性を分析する。その結果、VDRのなかでfok1に関してはサルコペニアに直接関与する筋肉量ではC/C、 C/T、T/Tのいずれも追跡期間中の2年間で減少傾向を示していたが、下肢三頭筋周囲口径ではC/Cの低下が大きく、さらに生活機能を示す老研式活動能力指標においてC/T, T/Tに比しC/Cでの低下が有意に大きいことが明かとなった。今後益々進展する高齢社会において高齢者の健康増進と介護予防に果たすVDRの多型の有用性がが唆された。
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