2009 Fiscal Year Annual Research Report
全ゲノム相関解析に基づく摂食障害感受性遺伝子の同定と機能解析
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20390201
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
小牧 元 National Center of Neurology and Psychiatry, 精神保健研究所・心身医学研究部, 部長 (70225564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 哲也 国立精神・神経センター, 精神保健研究所・心身医学研究部, 室長 (50311428)
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Keywords | 神経性食欲不振症 / 摂食障害患者 / 感受性遺伝子 / ゲノムワイド相関解析 / マイクロサテライト / SNP |
Research Abstract |
先行研究で摂食障害研究における初のゲノムワイド関連解析を実施した。摂食障害遺伝子研究協力者会議への参加機関から収集されたAN症例群を解析対象とした。全ゲノムをカバーする23,465個のマイクロサテライトマーカーとpooled DNAタイピング法を用いた段階的解析により、10個のAN関連マーカーを同定した。続いてSNP関連解析による感受性領域の狭小化を行い、最終的に二つの1q41領域と11q22領域を新規AN感受性ゲノム領域として同定した。本研究では独立検体で先行研究の結果の再現性を確認するとともに、デンスマッピングを実施し遺伝子の機能解析への道筋をつける。新たに網羅的GWAS実施して新規候補遺伝子を発見するための基盤づくりを行う。 本年度は、先行研究でANと関連が検出された10のMSマーカーについて、先行研究とは独立のAN群名、対象群名のサンプルで関連の有無を再度検討した。その結果、1q41領域と11q22領域の二つのMSマーカーについて独立サンプルで有意な関連が確認された。そこでこの2領域のMSマーカーの近傍にSNPマーカーを設定し摂食障害の独立サンプルでのタイピングと関連解析を開始した。 患者および対照者の試料の収集とSNPマーカーを用いたGWAS実施の組織と基盤作りにおいては、プロジェクトリーダー(小牧)、事務局(国立精神・神経センター)、試料提供協力機関(遺伝子研究協力者会議メンバー)、試料保管機関、遺伝子解析機関(国立精神・神経センター、成育医療センター、東海大学)からなる研究体制を拡充し本年度中に新規に摂食障害患者130例と対照群113例を収集した。
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[Journal Article] Identification of novel candidate loci for anorexia nervosa at lq41 and llq22 in Japanese by a genome-wide association analysis with micros atellite markers2009
Author(s)
Nakabayashi K, Komaki G, Tajima A, Ando T, Ishikawa M, Nomoto J, Hata K, Oka A, Inoko H, Sasazuki T, Japanese Genetic Research Group for Eating Disorders(JGRED), Shirasawa S.
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Journal Title
J Hum Genet 54
Pages: 531-537
Peer Reviewed
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[Journal Article] 日本人の摂食障害姉妹発症例における生涯病型, 代償行動, ならびに体重の関連性の有無について2009
Author(s)
後藤直子, 小牧元, 安藤哲也, 伊澤敏, 石川俊男, 大隈和喜, 岡部憲二郎, 黒川順夫, 小西貴幸, 高宮静男, 武井美智子, 傳田健三, 冨田和巳, 長井信篤, 長峯清秀, 西園マーハ文, 本間一正, 町田英世
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Journal Title
Peer Reviewed
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