2008 Fiscal Year Annual Research Report
レチノイン酸応答性の新規機能性RNAの同定による肝細胞癌の診療への応用
Project/Area Number |
20390209
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
汐田 剛史 Tottori University, 大学院・医学系研究科, 教授 (70263457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗政 明弘 鳥取大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80343276)
星川 淑子 鳥取大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (10181489)
土谷 博之 鳥取大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00403402)
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Keywords | レチノイン酸 / 応答性RNA / 肝細胞癌 / 遺伝子治療 / マイクロRNA |
Research Abstract |
ビタミンAおよびその誘導体であるレチノイドは、癌抑制作用を有し、肝細胞癌の予防・治療に有効である。レチノイドの癌抑制作用はレチノイドにより誘導される遺伝子群の作用に他ならない。レチノイドの標的遺伝子の同定は、肝細胞癌の抑制に重要な遺伝子群の同定に繋がり、その経路の重要性ゆえ標的遺伝子同定はそのまま臨床応用に繋がる可能性を秘めている。レチノイン酸の標的遺伝子は、2個のAGGTCAモチィーフが5塩基(DR5)を挟む特徴的な配列(RARE)を有する。レチノイン酸は機能性RNA分子あるいは新たな転写単位の単位の発現を制御し、癌抑制作用を発揮していると予想される。本研究は、レチノイン酸の機能性RNA分子をインシリコ解析により絞り、ウエット解析により同定することが目的である。 ゲノム配列上にマッピングしたクラスター化したスプライスEST及びmRNAの全体像を示すESTクラスターテーブル(rnaCluster)を、ヒトゲノム塩基配列データヘマッピング処理を行い、rnaCluster配列ファイルを作成した。各rnaClusterのマッピング位置の上流5Kb上流までの塩基配列のデータベースを作成した。このデータベースより、5'上流配列にRARE配列を持つESTデータベースを作成し、この配列をゲノム配列上にマッピングし、レチノイド標的候補遺伝子のリストを作成した。以上より、インシリコ解析により、レチノイド応答性の候補遺伝子を絞り込むことができた。
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Research Products
(4 results)