2009 Fiscal Year Annual Research Report
新規に同定した3つの本態性高血圧の疾患感受性遺伝子の機能解析
Project/Area Number |
20390239
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
梅村 敏 Yokohama City University, 医学研究科, 教授 (00128589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
水木 信久 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90336579)
平和 伸仁 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (20315766)
岡 晁 東海大学, 医学部, 講師 (80384866)
田村 功一 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40285143)
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Keywords | 本態性高血圧 / ゲノム多型 / バイオインフォマティクス |
Research Abstract |
我々が本態性高血圧症に対してマイクロサテライト多型を用いたゲノマライド相関解析を行い、新規感受性候補領域として19か所同定した。その中でも特に興味深い3つの遺伝子(LPIN1, SMOC2, XRCC5)に関して機能解析を予定した。本研究の目的は3つの遺伝子が本態性高血圧症の感受性遺伝子であることを証明することである。平成21年度も引き続き、同定した3つの本態性高血圧に対する疾患感受性遺伝子の遺伝統計字的解析ならびに機能解析を行なった。 (1)3つの遺伝子に関して、前向きコホート集団約2200人での遺伝子タイピングならびに遺伝統計学的解析を行い、前向きコホート集団でのゲノーム多型を診療情報としたデータベースの構築をした。さらに同定した感受性アリルならびにハプロタイプが日本人以外の他人種で再現性があることを確認するためにVanderbilt大学との共同研究に着手した。 (2)内分泌臓器としての脂肪組織に着目しヒト内臓脂肪を外科的手術にて採取し遺伝子発現量の測定を開始した。平成22年5月10日現在、43検体収集しmRNAの定量を行なった。今後、診療情報・遺伝子多型情報と合わせ、発現量の変化ならびにgene-gene interactionの関係を検討しでいく。 (3)LPIN1遺伝子のノックアウトマウスであるfldマウスの飼育を行い、繁殖により安定した個体数の確保を行い、その表現型の解析を行なった。カテーテル挿入によるテレメトリー式の観血菌血圧測定法や各臓器の病理学的解析を行なっている。 平成22年度は最終報告年度として上記の結果をまとめ、新規高血圧感受性遺伝子の遺伝子多型ならびに組織発現、マウスを用いた表現型に関して論文化を行い、世界に新規高血圧感受性遺伝子を報告していく。
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