2010 Fiscal Year Annual Research Report
脳アミロイドアンギオパチー関連脳出血のリスク評価法および予防法の開発
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20390242
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山田 正仁 金沢大学, 医学系, 教授 (80191336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 光弘 金沢大学, 附属病院, 講師 (60361995)
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Keywords | 脳アミロイドアンギオパチー / アミロイド / 脳内出血 / アミロイドβ蛋白 / 脳画像 / 診断マーカー / 試験管内モデル / 動物モデル |
Research Abstract |
[1] CAA関連脳出血リスク評価法開発(山田/吉田) 地域健常高齢者、アルツハイマー病(AD)患者、CAA関連脳出血患者等を対象に、臨床データ、神経心理データ、画像データ(MRI、FDG-PET、PIB-PET)、血液および脳脊髄液サンプルの収集を行った。60歳以上の認知機能正常の対照(NC)85例、AD138例を対象とした脳MRIT2*GE法、FDG-PET、PIB-PETによる検討では、ADではNCと比較し、脳内微小出血(BMB)陽性率が高く、ADとBMBの関連が示唆された。また、BMB+ADでは、BMB-ADと比べ右島、右被殻でFDG集積低下を認め、BMBを起こす病態が脳ブドウ糖代謝にも影響を与えていることが示唆された。アミロイドイメージングによる検討では、PIB集積パターンとBMBとの関係は現時点では不明であった。来年度、症例数をさらに増やし、アポリポ蛋白E遺伝子型などのその他のリスク因子を加え検討する。 [2] CAA及びCAA関連脳出血の予防法の開発(山田) In vitro研究に基づきCAA予防効果が予想される天然フェノール化合物を投与したCAAモデルマウスの解析を進めた。ロスマリン酸、ミリセチン、クルクミン投与群は対照群と較べてCAAスコアが低く、CAA関連脳出血もみられなかった。こうした天然フェノール化合物のAβ凝集(オリゴマーおよび線維形成)に及ぼす分子メカニズムを解明するための実験を行い、Aβへの結合特性には化合物間で違いがあることなどを見出した。
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Research Products
(8 results)