2011 Fiscal Year Annual Research Report
脳アミロイドアンギオパチー関連脳出血のリスク評価法および予防法の開発
Project/Area Number |
20390242
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山田 正仁 金沢大学, 医学系, 教授 (80191336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 光宏 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (60361995)
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Keywords | 脳アミロイドアンギオパチー / アミロイド / 脳内出血 / MRI / PET / アミロイドβ蛋白 / 実験モデル / 天然フェノール化合物 |
Research Abstract |
[1]CAA関連脳出血リスク評価法開発(山田/吉田) アルツハイマー病(AD)132例を対象に脳アミロイドアンギオパチー(CAA)と関連が深い脳微小出血(BMB)をMRI,FDG-PET,PIB-PET(アミロイドPET)を用いて解析し、ADにみられるCAA関連BMBを検討した。その結果、BMBを有するADでは、有さないADと比較し灰白質容積、糖代謝は共に低下していることを見出した。BMBの存在は症候性脳内出血の発症リスクであるばかりでなく、脳の灰白質容積、.脳糖代謝に影響し、ADの脳機能をさらに低下させていることが明らかになった。 CAA及びCAA関連脳出血・他のCAA関連血管障害のバイオマーカー及び危険因子のリストを作成した。 バイオマーカー1項目以上に加えて危険因子1項目以上あれば、CAA関連脳出血や他のCAA関連脳血管障害を発症する可能性が高いことが考えられた。 [2]CAA及びCAA関連脳出血の予防法の開発(山田) CAAを含む脳アミロイド沈着予防効果を見出した天然フェノール化合物の抗アミロイド効果の分子メカニズムを解析した。5つの天然フェノール化合物はアミロイドβ蛋白(Aβ)の線維化ばかりでなくオリゴマー化を抑制した。NMR解析でミリセチンのAβモノマーの結合部位を解明し、ミリセチンとロスマリン酸はAβオリゴマーの細胞毒性とシナプス毒性を軽減した。これらの結果から、天然フェノール化合物とAβモノマー及び各種Aβ凝集体との結合は化合物ごとに異なり、ミリセチンやロスマリン酸はAβとの異なった結合によりAβ早期凝集過程と神経毒性をブロックすることが明らかとなった。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Phenolic compounds prevent amyloid β-protein oligomerization and synaptic dysfunction by site specific binding2012
Author(s)
Ono K, Li L, Takamura Y, Yoshiike Y, Zhu L, Han F, Mao X, Ikeda T, Takasaki JI, Nishijo H, Takashima A, Teplow DB, Zagorski MG, Yamada M
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Journal Title
J Biol Cbem
Volume: (印刷中)
DOI
Peer Reviewed
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