2010 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオミクス技術を基盤としたインスリン抵抗性と糖代謝障害の分子機構解明
Project/Area Number |
20390258
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
浅野 知一郎 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70242063)
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Keywords | インスリン / 糖代謝 / 糖尿病 / グルコーストランスポーター / プロテオミクス / 脂肪肝 / 肥満 / 脂肪細胞分化 |
Research Abstract |
我々は、IRS-1、PTEN、AS160、GLUT1など糖代謝に重要な蛋白へ結合するタンパクを、免疫沈降からの複合体解析をLC/MS/MSのシステムを用いて網羅的に検索し、IRS-1結合蛋白としてproryl isomerarse I (Pin1)を、GLUT1結合蛋白として4F2hcをそれぞれ同定した。次に、Pin1に結合するタンパクを検索したところ、CREBのco-activatorであるTORC2が同定された。Pin1は高脂肪食負荷に伴って発現量が増加する。また、絶食で低下し、食事の再摂取によって発現が増加する。Pin1は、IRS-1に結合しインスリンによるシグナル伝達を顕著に亢進させ、またTORC2に結合し糖新生を抑制することが判明した。また、4F2hcはGLUT1に結合し、タンパクの安定性を上昇させ、糖取り込みの上昇を導くことも明らかになった。4F2hcは肥満モデルマウスで発現が顕著に低下しており、糖尿病におけるアミノ酸代謝への変化が示唆された。さらに、PTENにはTfgが結合し、インスリン作用を正に制御していることが判明した。また、マクロファージの泡沫化は動脈硬化に重要な枠割を果たしているが、その制御機構についての検討を行った。
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Research Products
(22 results)
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[Journal Article] Nuclear IKKβ is an adaptor protein for IκBα ubiquitination and degradation in UV-induced NF-κB activation2010
Author(s)
Tsuchiya, Y., Asano, T., Nakayama, K., Kato, T., Karin, M., Kamata, H.
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Journal Title
Molecular Cell
Volume: 39
Pages: 570-82
Peer Reviewed
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